関ケ原を観光する

関ケ原ウォーランド

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「天下分け目の戦い」と言えば、1600年(慶長5年)9月15日に起こった「関ヶ原の戦い」(せきがはらのたたかい)。「徳川家康」(とくがわいえやす)率いる東軍と、「石田三成」(いしだみつなり)を中心とする西軍が、「美濃国」(みののくに:現在の岐阜県)関ケ原を舞台に「豊臣秀吉」(とよとみひでよし)亡きあと、日本の行く末を決める戦いを繰り広げました。
その合戦の様子を史実に基づきつつ、ユニークに再現した合戦テーマパークが、関ヶ原の戦いの舞台となった岐阜県不破郡関ケ原町にあります。その名も「関ケ原ウォーランド」。体験型テーマパークとして魅力的な関ヶ原ウォーランドは、日本随一の珍スポットとも言われる突っ込みどころ満載の面白さも併せてご紹介します。いざ、合戦の地へ。

天下分け目の合戦「関ヶ原の戦い」の戦場をユニークに再現!

1964年にオープンした歴史ある合戦テーマパーク

関ヶ原ウォーランド

関ヶ原ウォーランド

関ヶ原ウォーランド」は、岐阜県不破郡関ヶ原町にある「関ヶ原の戦い」(せきがはらのたたかい)を再現したテーマパーク型資料館です。

その歴史は古く、関ヶ原町が2015年(平成27年)3月に「このまち、まるごと、古戦場」をキャッチフレーズとして観光事業に乗り出すはるか前、1964年(昭和39年)にオープン。

「関ヶ原は日本で一番有名な合戦地。東西の思いがぶつかり合い、数多の命が失われた地。それなのに弔いのための寺もなければ、自国の英雄達の動向を残し示す資料館さえない」ことに憂いを抱いた有志により作られました。

約1万坪の広大な敷地に関ヶ原の戦いの陣形図を凝縮して再現

関ヶ原ウォーランドの敷地面積は、約1万坪で、野球場なら3個分、サッカー場なら4個分がすっぽり入る大きさ。緑生い茂るこの広大な敷地内に、史実に基づき関ヶ原の戦いの陣形図を凝縮して再現しています。

武将、足軽、鉄砲隊など、関ヶ原ウォーランドにある等身大の像の数は240体以上。槍や日本刀を振り上げ、弓を引き、火縄銃を構え、馬から転げ落ちるといった両軍入り乱れての大乱戦が再現されています。

指物(はたさしもの:鎧などの背中にさして戦場で目印とした小旗)や陣幕(じんまく:軍陣において野外宿営の際などに、周囲を囲んで張り巡らす幕)までも忠実に作られており、各武将達の関ヶ原の戦い当日の配置を確認することもできるのです。

笑いを誘う? 躍動感あふれる武将達の雄姿

関ヶ原ウォーランド内で、今日も激闘を繰り広げている武将像の生みの親は、岐阜県恵那郡坂本村(ぎふけんえなぐんさかもとむら:現在の岐阜県中津川市)生まれの造形作家「浅野祥雲」(あさのしょううん)。

浅野祥雲は、本名を「浅野高次郎」と言い、昭和初期から昭和40年代にかけて、無数のコンクリート人形を制作した人物です。父親が農業の傍ら土人形を制作する職人であったことから、父親の影響を受けて人形制作を始めるのですが、土では大きな作品が作れなかったことから、当時の最先端素材であったコンクリートによる制作を試みたのです。

浅野祥雲は、33歳だった1924年(大正13年)に名古屋へ移住し、映画館の看板を描く仕事で生計を立てながら、等身大のコンクリートによる「塑像」(そぞう)という独特の制作スタイルを確立。浅野祥雲の作品の多くは、屋外の仏像や鎮魂のための慰霊碑などです。

浅野祥雲の作品(桃太郎神社)

浅野祥雲の作品(桃太郎神社)

関ヶ原ウォーランドの他、愛知県日進市の「五色園」(ごしきえん)、愛知県犬山市の「桃太郎神社」(ももたろうじんじゃ)などの像が有名で、中部地方を中心に800体近くが現存しています。

その作風はユーモアに富み、カラフルな色合いと顔の表情共にインパクトは抜群。

関ヶ原ウォーランドにある人形も一体一体、リアルとフェイクの中間を行き来する絶妙の味わいを醸し出しており、戦国マニアはもちろん、関ヶ原の戦いに関心のない人も楽しめるテーマパークとなっているのです。

甲冑を身にまとい、戦場を駆け巡ろう!

関ヶ原ウォーランドでは、フル装備の甲冑をレンタルして装着し、戦場へ出陣することができます。「大人用本格甲冑」(10歳以上)と軽量型の「子ども用甲冑」(5~9歳)の2種類がある他、「」のみのレンタルも可能。こちらも軽量型の「幼児兜」(2~4歳)があります。

さらに、重量のある本格的な「模造刀」や、玉は出ないものの火縄銃のレンタルもあり、おすすめです。着付けはスタッフが行なってくれるので、知識がなくても心配はありません。

料金はレンタルする内容により、500~2,000円の設定です。甲冑などを身に着けたあとは、まず記念撮影を。プリントアウトされた1枚は、帰りにプレゼントして貰えます。

そして「いざ、出陣!」。着付けのあと1時間は園内を散策したり、武将像達と合戦に参加したり、一緒にポーズを決めて撮影したり、自由に楽しむことができるのです。

有名な逸話シーンも随所に再現

関ヶ原ウォーランドには、有名な逸話シーンの再現も随所に施されています。「小早川秀秋」(こばやかわひであき)が西軍から東軍へと寝返る裏切りへの動き、「石田三成」(いしだみつなり)の盟友「大谷吉継」(おおたによしつぐ)が切腹する場面、「徳川家康」(とくがわいえやす)が「首実検」(くびじっけん:戦場で討ち取った敵の首を、確かにその者の首かどうか、大将が自ら検査すること)をしている場面など、関ヶ原の戦いの名場面を余すところなく再現。

戦いの経過ごとに回っていくと、関ヶ原の戦いがどのように展開したのか分かるようになっているのも楽しめるポイントです。

また関ヶ原ウォーランドの館長は、絶妙な話術で歴史講話を聞かせてくれる名物館長。館長の都合が合えば、人数に関係なく、無料講話が聞けるサービスもあります。希望する場合は予約しておきましょう。

関ヶ原の戦いには参戦していなかった武将の姿も!

武田信玄

武田信玄

関ヶ原ウォーランドには、なんと関ヶ原の戦い当時にはこの世にいなかった「武田信玄」(たけだしんげん)の姿もあります。

その設定は、「平和を祈る武田信玄の亡霊」となっており、「我こそは武田信玄の亡霊じゃ!! もう争いはやめい! ノーモア関ヶ原の戦いじゃ!」と訴えかけているとのことです。

参戦する際は、くれぐれもご注意を!

関ヶ原ウォーランドで戦いに参戦する際の注意事項が大変にユニーク。館長からの注意を守って、楽しく園内を回りましょう。

<御参陣の皆様>

ウォーランドに集いし武将達は 屈強なもののふですが その肢体は非常に繊細ですので お手を触れたり、物を乗せたりするなどの行為は どうかお控え下さい!

各武将に末永く陣取ってもらうための 取り決めにございます。
皆様のご理解に感謝致します。

関ヶ原ウォーランド 館長

予約なしで誰でも参加できる無料ゲームも、盛りだくさん

関ヶ原ウォーランドでは、「戦国ストラックアウト」、「手裏剣体験」(しゅりけんたいけん)、「火縄銃の射的」、「戦国輪投げ」など、大人から子どもまで誰でも楽しめる無料ゲームが用意されています。

さらに景品をゲットできる企画もあり、「天下くんを探せ」は、園内のどこかに隠れているオリジナルキャラクター「天下くん」を見付け出し、写真を撮るゲームです。2個見付けたら受付で画面を見せて景品をゲット。

また、「館長からの挑戦状!」と名付けられた少し上級者向けのクイズも用意されています。園内にあるいくつかの戦国武将像には、その武将にちなんだクイズが隠されており、すべてのポイントで謎を解いて正解へたどり着くと景品がプレゼントされるゲームです。

関ヶ原ウォーランド 施設ガイド
所在地 〒503-1501
岐阜県不破郡関ヶ原町関ヶ原1701-6
電話番号 0584-43-0302
交通アクセス 「JR 関ヶ原駅」下車 徒歩約20分
「関ヶ原IC」から北へ約5分
営業時間 10~16時(冬季12~3月は15時まで)
休園日 月曜(祝日の場合は翌日)、12月31日
※臨時休業あり
入場料 大人 500円
小人 300円
駐車場 150台
公式サイト http://www.rest-sekigahara.co.jp/war_land/

関ケ原ウォーランド

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関ケ原合戦祭り

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「関ヶ原合戦祭り」は、毎年10月の2日間にわたって開催される関ヶ原町最大のイベント。全国から多くの戦国武将ファンや関ヶ原ファンが集まり、歴史好きが交流する場としても高い人気を誇っています。 お祭りのメインとなる「関ヶ原合戦絵巻」では、一般参加者が甲冑(鎧兜)に身を包み、現代によみがえらせた「関ヶ原の戦い」を体験できるのも魅力です。

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史跡を巡るウォーキングコース

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天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」(せきがはらのたたかい)で知られる岐阜県不破郡関ケ原町には、関ヶ原の戦いの舞台となった史跡を巡るおすすめのウォーキングコースがいくつかあります。 関ケ原は、古くから東西を結ぶ交通の要衝でした。一説によると、関ケ原の地名は「原っぱ」(はらっぱ)から来ているとも言われており、その名称の通り自然豊かな土地が広がっています。 かつて決戦の地として多くの武将が集結した関ケ原には、どのような史跡が残っているのか。歩いて史跡を巡りたい方必見のウォーキングコース(約6kmをおよそ6時間かけて巡る「行軍コース」)を順にご紹介します。

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岐阜関ケ原古戦場記念館

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「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、1600年(慶長5年)に起きた天下分け目の合戦と謳われる「関ヶ原の戦い」を誰にでも分かりやすく解説することを目的とした体験型施設です。2020年(令和2年)、関ヶ原の戦いの古戦場である岐阜県不破郡関ヶ原町にオープン。関ヶ原の戦いに至るまでの歴史的背景を映像化し、床面スクリーンで観賞する「グラウンドビジョン」や、再現映像で関ヶ原の戦いを体験する「シアター」、合戦と同時代に使用されていた刀剣を始めとする武具や古文書の常設展示など、見どころ盛りだくさんの施設となっています。

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