日本刀を知る

入札鑑定・刀剣・日本刀の飾り方・刀剣押形

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刀剣・日本刀に興味を持ったあなたに、さらに刀剣・日本刀の魅力に気付いて頂くため、刀剣・日本刀の楽しみ方をご紹介します。
楽しく刀剣・日本刀の知識を深めるのにおすすめなのが、遊びながらでも知識を体得できる「入札鑑定」。入札鑑定とは、銘の入った部分を隠した状態で誰が作った刀剣・日本刀なのかを紙に書いて当てるというゲームのようなものです。
また、実際に刀剣・日本刀を所有しているという方には、刀剣・日本刀がさらに美しく見える「刀剣・日本刀の飾り方」、刀剣・日本刀の姿を紙に写しとる「刀剣押形」についてもご紹介。
刀剣・日本刀の3つの楽しみ方で、刀剣・日本刀の世界を広げてみてはいかがでしょうか。

入札鑑定

入札鑑定

入札鑑定

入札鑑定とは、一言で言うとゲームです。

刀剣・日本刀を鑑賞する際、柄(つか)が付いた状態で、銘の入った茎(なかご)部分を隠して、誰が作った物なのかを紙に書いて当てるというもの。書物等で学んだ知識で当てるのはとても難しいですが、1振ずつ一生懸命刀剣・日本刀を観ているうちに、自然と鑑賞のポイントが分かり、さらに知識を深めていくことができます。遊びながら勉強できるのが、入札鑑定の良いところです。

ルールは簡単です。

  1. 刀剣・日本刀を実際に手に取って、「姿」・「地鉄」・「刃文」・「鋒/切先」等を充分鑑賞。いつの時代、どこで、誰が作った物なのかを鑑定します。
  2. 「入札票」に答え(刀工名)を書いて、判者(採点係)に入札(提出)。
  3. 判者(採点係)から、入札票が返され、当たりの場合は票に「当」、または「同然」と書かれています。不正解の場合はヒントをもらうことができ、再び答えることができます。ただし、1振の刀剣・日本刀につき、合計3回までしか答えることはできません。

1回目で当たりの場合は20点。2回目は15点。3回目は10点です。ちなみに同然とは、完全な当たりではありません。しかし、その刀工の兄弟や師弟の作品でかなり近いので、不正解ではなく当たり扱いにしてもらえます。1回目で同然の場合は15点。2回目は10点。3回目は5点加算されます。全5問、合計100点満点で高得点を競います。

回答時間が終了したら、柄を外して茎に刻まれた銘を確認します。その後、講師からの解説。成績上位者は、賞状や記念品をもらえる場合もあります。

ヒントを読み解こう

入札鑑定で、不正解になった場合、判者(採点係)から入札票にヒントを書いてもらうことができます。それは、以下の通り。

国入(くにいり)
入札鑑定入札票

入札鑑定入札票

当たりではないが、同じ国の刀工

通り(とおり)
国は違うけれど同じ街道の他国の刀工
時代違い(じだいちがい)
作られた時代が違う
(いや)
全く違う
イヤ縁あり(いやえんあり)
国違えだが、流派系統の関係がある
イヤ筋能候(いやすじよくそうろう)
違っているが、師筋は関連がある

初めての人は、ヒントを読み解くだけでも難しいですね。このヒントをもとに推理して、ぜひ当たりを導き出しましょう。

どこで行なわれているのか?

入札鑑定は、日本美術刀剣保存協会など、日本全国にある様々な日本刀愛好団体が行なっています。会員になって初めて参加できる団体、非会員(ビジター)でも参加できる団体など、様々です。お住まいの地域で開催があるのかどうか、ぜひインターネットで検索してみましょう。

ほとんどの日本刀愛好団体では、初心者でも安心して、気軽に入札鑑定に参加できます。初心者に対して先生や先輩が付いて、刀剣・日本刀の見方を丁寧に指導してくれるはず。持ち物は、筆記用具とメモ帳。日本刀鑑定の書籍があれば持参すると良いでしょう。

初めのうちは、なかなか当たらなくて辛い人がいるかもしれません。しかし、当たらなくて当たり前と開き直ることも大事です。本気で入札していくうちに、観察眼が鍛えられます。ズバリ刀工名を当てられなくても、参加するうちに、刀剣・日本刀の作られた時代や国までは当てられるようになっていくはず。まずは、入札鑑定に参加して、楽しむことから始めましょう。

刀剣・日本刀の飾り方

刀剣・日本刀のオーナーになったなら、刀剣・日本刀の飾り方、保管の仕方など、正しい知識が必要です。

刀剣・日本刀を飾る場合、博物館や美術館では刀身(とうしん:抜身)のみ、あるいは刀身と拵(こしらえ)の両方が展示されていますが、自宅で飾る場合は、通常は刀身や刀身入りの拵ではなく、拵だけを「刀掛け」に飾ります。

拵だけと聞いて、驚いた方が多いかもしれません。しかし、これには理由があるのです。それは、刀身はとてもデリケートで、傷みやすいから。刀身は「白鞘」(しらさや)に入れて保管すべきなのです。防犯のためなど、どうしても刀身を飾りたいという方以外は、鑑賞するのは手入れのときのみ。飾るのは拵だけとし、刀身あるいは刀身入りの拵を飾るのは、特別な日だけとした方が良いでしょう。

また、自宅で刀剣・日本刀を刀掛けに飾る場合、覚えておきたい正しい作法があります。

太刀の飾り方
太刀の飾り方

太刀の飾り方

「太刀」を横向きに飾る際は、柄(つか)が左、鋒/切先(きっさき)を右に、正面から見て「Uの字」型になるように飾りましょう。

こうすることで、刀身の刃が「下向き」になり、銘が表に現れます。これを「佩表」(はきおもて)と言います。

また太刀は、拵を縦向きに飾ることもあります。その場合は、柄を下、鋒/切先を上、刃は支え側へ向けること。柄を下にすることで、鋒/切先に油が流れることを防ぐことができる、理にかなった飾り方なのです。なお打刀は、立てて飾る習慣がありません。

打刀の飾り方
打刀の飾り方

打刀の飾り方

「打刀」を横向きに飾る際も、柄が左、鋒/切先を右に、正面から見て「ゆるやかな山形」になるように飾りましょう。こうすると、刀身の刃は「上向き」になり、銘が表に現れるのです。これを「差表」(さしおもて)と言います。

太刀と打刀の刃の向きは、それぞれを佩用(はいよう)、帯刀する際と同じなので、覚えやすいでしょう。

この作法を間違えると、大変です。一番注意したいのは、柄の向き。「逆」に飾ると、戦時と同じ意味合いを持つことになってしまいます。

実は戦時の場合、刀剣・日本刀を横向きに飾る際は、柄が右、鋒/切先が左となり、平時(へいじ:戦がないとき)とは逆に飾る習慣があったのです。

これは、右利きの武士にとって、柄を右にした方が取りやすいため。「いつでも刀剣・日本刀を抜いてやるぞ」という意味になってしまいます。したがって、平時に柄を右に飾るということは、客人に対して殺意を抱いているという意味になり、大変無礼。場合によっては誤解を招いて、攻撃を受けることにもなりかねませんので、注意しましょう。

なお、厳格な武士の時代には、左利きは忌み嫌われたため、すべての武士が右利きでした。

日本刀を飾る場所は?

床の間

床の間

刀剣・日本刀は、和室の「床の間」(とこのま)に飾るのが良いでしょう。刀剣・日本刀を飾るだけでとても華やかで、格式高い印象になります。

床の間とは、日本建築において、掛け軸、花などを飾るために床部分を一段高くして、見栄えを良くするスペースを設置している客間のこと。「床に就く」というように、床の間には「寝る部屋」という意味があり、奈良時代は身分の高い貴族が座ったり、寝たりする場所でした。

室町時代から安土桃山時代に書院造が完成し、床の間が武家にも広まります。それが江戸時代には、「お客様を迎える最上の部屋」として一部の庶民の住宅にも造られ、明治時代以降は、庶民の住宅に造られることが一般的になったのです。

と言っても、現代では西洋風の建築やマンションの出現など、庶民の住宅環境が多様化し、和室のない家も多いもの。その場合は、まず刀剣・日本刀を横向きで置けるスペースを確保しましょう。洋間のサイドボードの上などもおすすめです。

江戸時代に刀剣・日本刀の定寸とされたのは、2尺3寸5分(約70cm)。これを目安にして、自分の刀剣・日本刀の長さをきちんと把握しましょう。たとえ拵だけを飾ったとしても、拵も大切な美術品。万が一、ぶつけて破損することがあってはいけません。

また、拵は日光や湿度に弱いので、直接日光が当たらない、湿度の低い場所を選ぶこと。特別な日に短時間、刀身を飾りたいという場合にも、強い日差しや水が掛かるような環境はもってのほか。細心の注意を払って飾りましょう。

美しく日本刀を飾るには?

大小二本差し

大小二本差し

刀掛けに掛ける「本数」についての作法は、特にありません。

ただ武士は、江戸時代前期に「大小二本差」を義務付けられ、また町人も脇差を1本だけ差すことが許されていたことから、刀掛けは、武士を先祖に持つ家では「二本掛け」、商家では「一本掛け」に飾ることが多かったようです。

諸説ありますが、二本掛けの場合は、上段に脇差、下段に打刀を掛けるのが正しいとされています。これは、大小二本差の名残り。武士は外出する際、まずは脇差(小)を帯に差し、その次に打刀(大)の刃を上にして帯に差し込むという順番で帯刀しました。つまり、脇差(小)が上段にある方が、刀剣・日本刀を装着しやすい飾り方だったと言えるのです。

現在では、刀掛けは種類が豊富で、1~2本掛けだけではなく、何と15本掛の「多刀掛け」タイプも販売されています。所持している刀剣・日本刀の本数に合わせて、思いのままに飾ると良いでしょう。

刀剣ディスプレイケース

刀剣ディスプレイケース

最近では、「刀剣ディスプレイケース」が登場しました。「刀身を安全に飾れる」として話題となっています。実は本来、自宅で刀身を飾ることは、とてもおすすめできないことでした。

刀身は、ものすごくデリケート。湿度の調整が難しく、空気に触れる状態にしていると、錆(さび)が付くなど傷んでしまうからです。また、うっかり素手で触ってしまうと大怪我のもと。

しかし、この刀剣ディスプレイケースがあれば、それほど難しくもないのです。素材もガラスではなくアクリルなので、万一倒れたとしても、刀剣・日本刀に傷を付けることがありません。中に乾燥剤を入れられるので、湿気対策も万全。

もちろん、拵だけを飾ることもおすすめです。サイドボードの上に置いても格好良く、現代のインテリアにも調和する、シンプルで素敵なデザインと言えます。

日本刀を飾らないときは?

白鞘・刀袋

白鞘・刀袋

ずっと眺めていたい刀剣・日本刀ですが、刀身は空気に弱く、拵に入れても湿度と日光にも弱いので、飾り続けることは良くありません。拵に入れたままにしておくと、錆が付いてしまいます。

刀剣・日本刀にとって拵は、ヨソ行きの着物と同じなのです。錆が付かないよう、普段着の「白鞘」(しらさや:朴の木など白木の無加工の木材で作成された鞘)に着替えさせてあげましょう。

加工されていない白鞘の木材は湿気に敏感で、すぐに湿気を吸収して、中の刀剣・日本刀を錆なくさせる効果があります。さらに白鞘を「刀袋」に入れて「刀簞笥」(かたなだんす)に収納すれば、日光に弱い刀剣・日本刀から、光を遮断できます。刀簞笥がない場合は、普通の簞笥に収納しても大丈夫です。

絶対に避けたいのは、「押入れの奥」にしまうこと。実は、押入れの奥は湿気が最もたまりやすい場所。また、樟脳(しょうのう)などの防虫剤は、錆の原因になるので使用厳禁です。

刀剣押形

手書き押形

手書き押形

「押形」(おしがた)とは、立体的な物に塗料を塗り、紙や布にその形状を写し取ること。魚拓や印鑑の印影、彫刻の拓本も同じ押形です。

なかでも、刀剣・日本刀の形状を写し取ることを「刀剣押形」と言います。刀身全体の押形を写し取ることを「全身押形」、鋒/切先(きっさき)や茎(なかご)などの部分を写し取る場合は「部分押形」と呼ぶのです。

押形は、刀剣・日本刀の上に和紙を被せ、その上から固形墨で擦るだけなのですが、姿・形をとても正確に複写することができます。刀身だけでなく、鍔(つば)や拵の押形を作るのもおすすめです。

押形の発達史

刀剣押形がはじめて作られたのは、室町時代。刀剣・日本刀を記録する目的で、最初はフリーハンドでの写生が行なわれていましたが、より正確に立体物の姿を写し取る絵図の技法(=拓本)が中国で発案され、伝来しました。この技術を刀剣・日本刀に応用したのが、刀剣押形なのです。

はじめは刀剣・日本刀の上に和紙を被せ、和紙の上から「墨」を使用して描かれました。これが、幕末には「石華墨」(せっかぼく:固形の墨)が使われるようになり、明治以降は「鉛筆」での押形も作られたのです。

現在は写真技術が発達し、刃文でさえも記録できる物が登場しています。しかし、押形を作ることは、刀剣・日本刀を観察する訓練になるのです。また、精密に描写された優れた押形は、刃中の動きや景色が写真以上に分かりやすく、見るだけで勉強になると再評価されています。

このように押形は、記録資料でありながら鑑賞の対象にもなっているのです。

押形の作り方

現在、最も広く行なわれている押形の作り方は、和紙と石華墨という固形の墨を使用する方法です。ここでは、全身押形の方法をご紹介します。

  1. 和紙と石華墨

    和紙と石華墨

    まずは、和紙と石華墨を用意。

    和紙は、刀剣押形用の上質和紙が販売されているので、刀剣ショップなどで手に入れましょう。

  2. 刀剣・日本刀の輪郭を取る

    刀剣・日本刀の輪郭を取る

    刀剣・日本刀の上に和紙を被せ、位置がずれないように重りなどで固定します。

    和紙の上から刀剣・日本刀の姿に沿って、石華墨で擦りましょう。これで、刀剣・日本刀の輪郭がとれます。

  3. 銘文を浮かす

    銘文を浮かす

    茎の部分は、特に丁寧に石華墨で擦ること。和紙が動かないように、弱い磁石を重りとして使用するのもいいでしょう。次第に、茎の形や銘文が浮かび上がります。

    茎と刀身の境目は、ひと手間掛け、ねり消しゴムでぼかしを入れると、美しく仕上がります。

  4. 刃文や刃中を加筆する

    刃文や刃中を加筆する

    最後に、刃文や刃中はよく観察して加筆すること。

    墨筆、鉛筆、クーピーペンシル(R)で描くのがおすすめです。

石華墨は軟らかいので、刀身を傷付けることがありません。注意点にだけ気を付ければ、誰でも失敗せず行なうことが可能。そのことから、石華墨を使用する方法は、初心者には安心だと言われています。最も難しいとされるのが、墨を使って描き出す方法。石華墨のように容易ではなく、熟練した技と集中力が必要です。

なお、魚拓のように直接刀剣・日本刀に墨汁やインクを塗ってはいけません。刀剣・日本刀を損傷し、錆を発生させる原因になります。

自分の刀剣・日本刀を持っていないけれど、押形をしてみたいという人は、日本全国にある様々な日本刀愛好団体のイベントで「押形体験」が行なわれているので、ぜひ参加してみましょう。貴重な名刀を押形できるかもしれません。

押形体験は、刀剣・日本刀の美しさを理解、観察、表現するうえで、とても良い経験になるはずです。

なぜ押形を作るようになったのか

室町時代の当初の目的は、名刀の記録資料を残すためでした。

実は刀剣・日本刀は、一見頑丈な物に思えますが、湿気によって錆びやすく破損しやすいデリケートな物。また、火事による焼失や紛失も多く、素晴らしい名刀を後世に残すことは、当時とても困難だったのです。

現在では、写真の技術で刀剣・日本刀の姿を簡単に記録することができますが、写真技術がない時代には、方法がありませんでした。そこで、絵図で正確に記録する方法として考案されたのが押形なのです。押形があれば、たとえ実物を失ったとしても、どんな大きさでどんな形をしていたのかが、後世にも分かるのです。

また、「銘」(めい:制作者の名前や作刀した日付等)の刻まれた「茎」(なかご:刀身のうち柄に収まる部分)を記録できることから、見比べることで、偽銘による贋作を見抜くのにも有効な物となりました。

主な押形集

安土桃山時代になると、権力者が愛刀を広く周りに見せるため、刀身の姿や刃文を写生させるようになります。

そして鑑定家や刀工、日本刀研究家などが著した絵図や押形を集めて本にした物を、「押形集」(おしがたしゅう)と言います。有名な押形集には、豊臣秀吉が本阿弥光徳(ほんあみこうとく)に愛刀を写生させた、「太閤御物刀絵図」(光徳押形)があります。

現存する名刀以外にも、現在では焼失や所在不明となった刀剣・日本刀が記載されている貴重な書。他にも「往昔抄」(おうじゃくしょう)や「太閤御物刀絵図」(たいこうぎょぶつかたなえず)が重要文化財に選ばれるなど、刀剣・日本刀の研究や鑑定に役立っています。

往昔抄(おうじゃくしょう)
1516年(永正13年)美濃(みの:現在の岐阜県)の戦国武将・斎藤利安が集めた茎の押形を、子の利匡(としまさ)がまとめた物。原本は失われており、現存しているのは写しですが、わが国最古の押形集として、重要美術品の指定を受けています。
埋忠銘鑑(うめただめいかん)
もともと金工家から刀工となった埋忠(うめただ)家に、慶長から慶安年間(1596年[慶長元年]~1652年[慶安5年])の間に、彫刻や金具の制作・磨上げなどのために持ち込まれた刀剣・日本刀の記録。
太閤御物刀絵図(光徳押形:こうとくおしがた)
鑑定家・本阿弥光徳が写生した絵図。その名の通り太閤豊臣秀吉が蒐集(しゅうしゅう)した名物を記載しており、内容の異なる5つの写本が存在します。

写本は、石田三成の依頼で書かれた「石田本」、毛利輝元に献上された「毛利本」、愛刀家の大友氏所蔵の「大友本」、金工家の埋忠寿斎(うめただじゅさい)によって写された「埋忠本」、幕末の日本刀研究家・中村覚太夫旧蔵の「中村本」の5つです。そのうち、毛利本は重要文化財、大友本と埋忠本は重要美術品指定を受けています。

光山押形(こうざんおしがた)
鑑定家・本阿弥光貞によって著された、江戸期を代表する刀剣書のひとつ。古刀2,700本の押形が掲載されています。

光貞は光山の子で、本当の著者ですが、大正期に出版された際に誤って「光山押形」と名付けられてしまいました。

継平押形(つぐひらおしがた)
1717年(享保2年)、二代目近江守継平が、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の命で、将軍家所蔵の刀剣・日本刀を描いた絵図。刃文の描写が比較的細密に描かれています。
土屋押形(つちやおしがた)
幕末の旗本で、多くの刀剣・日本刀を蒐集した刀剣研究家の土屋温直(つちやはるなお)が、自身のコレクションや、大名家に伝わる多くの宝刀を模写。

現存する名刀の多くが所載され、非常に貴重な記録です。

入札鑑定・刀剣・日本刀の飾り方・刀剣押形

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