日本刀は国宝や重要文化財に指定されていることからも分かるように、美術品としての価値が高い武器です。現代でも刀を販売している店があり、真剣を購入することが可能。その値段は刀工や作刀年代、状態などに左右されます。そして、そのなかでも特に大きく影響するのが「鑑定書」の有無です。この鑑定書は「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」が発行しており、これにより日本刀のランクが分かります。また、切れ味の良さを象徴するような「最強の日本刀」伝説・逸話を持つ名刀も存在。特に最高傑作と名高い「天下五剣」と呼ばれる刀もあります。一口に日本刀と言っても、その構造や種類は様々です。
「日本刀の部位名称」では、刀剣・日本刀の各部位についてイラストで分かりやすくまとめました。刀身や鍔(つば)、拵(こしらえ)の部位名称付きイラストを一覧で掲載。漢字には読み仮名がふってあるので、日本刀初心者の方も安心して学べます。さらに、気になる部位をクリックすると詳細解説を表示。長年の刀剣ファンの方もお楽しみ頂ける内容です。

刀身の構造と部位の名称

「刀身」(とうしん)とは、刀剣の本体のこと。(さや)に納まる部位と(つか)に納まる部位に大別されており、先端部の「鋒/切先」(きっさき)に表れる曲線部「ふくら」や、刃先寄りに白く浮かび上がる「刃文」(はもん)など、各部位には名称が付けられています。

刀身は作刀者や作刀年代、地域によって特有の形状や模様が表れる箇所です。そのため、各部位の名称を覚えるということは、刀剣鑑賞の楽しさを最大限味わうだけではなく、その刀剣がいつ、誰によって作られたのか、歴史を知る上で重要な手がかりとなります。

しかし、刀剣を詳しく知らない人にとって、刀剣の部位名称や特徴をすべて覚えるのはとても難しいことです。はじめは画像を見ながら各部位の名称を覚えていき、その後、より細かな特徴を知っていくことが、刀剣鑑賞の基本と言えます。

刀身(柄つき)

刀身(柄なし)

鍔の構造と部位の名称

「鍔」(つば)とは、上身(かみ:刀身の中でも鞘に納める部分)と(なかご:刀身の中でも柄に納める部分)の間に付ける刀装具(とうそうぐ:刀剣を構成する装備)のこと。刀剣を扱う際、手が上身へ滑らないように付けられました。

鍔は単独で装着するのではなく、「切羽」(せっぱ)と呼ばれる金具を挟むことで固定します。鍔の表面には制作者の年代、地域、また依頼した人の好みによって様々な模様や図柄が施されました。

刀剣が武器として使われた時代の鍔には、戦勝祈願や所有者の無事を祈るために神仏が描かれ、平和な江戸時代以降には、物語の一場面や実在した偉人など、より装飾性が高い彫物が施されたのが特徴です。

拵の構造と部位の名称

「拵」(こしらえ)とは、鞘や柄などを含めた刀装具の総称のこと。1振の刀剣を構成するすべての付属品や部位を示しており、主な役割は刀剣の保護ですが、他にも所有者の威厳や家柄などを象徴する道具として使われました。

拵の各部には名称が付けられており、制作者、制作年代、制作された地域などによってその特徴は様々。拵には大きく分けて、太刀(たち)に用いる「太刀拵」と打刀(うちがたな)に用いる「打刀拵」があります。

太刀拵は、威厳を示すために華美で豪華な装飾が施されました。打刀拵は、実戦で使用するため派手な装飾は施されませんが、(こうがい:鞘の差表[さしおもて]に備え付けられる細長い小道具)や縁頭(ふちがしら:鍔と接する部位に付ける金具「縁」[ふち]、及び柄の先端に付ける金具「頭」[かしら]のこと)などの刀装具に美しい彫刻を施すことで、威厳を示したと言われています。

打刀拵

金梨子地四つ目結紋散糸巻太刀拵

金梨子地葵紋散蒔絵鞘糸巻太刀拵

金梨子地葵紋散蒔絵鞘糸巻太刀拵

群鳥文兵庫鎖太刀拵

飾太刀拵

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日本独自の伝統的な作り方で生み出される刀「日本刀」。切れ味が鋭く、強靭な日本刀は、最強の刀剣であるとも言われています。「日本刀の部位名称」では、そんな日本刀の部位をイラスト付きでまとめました。刀身だけでなく、鍔や拵についても解説しています。
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