入門書(上級編)

日本刀の掟と特徴

著者:本阿彌光遜の「日本刀の掟と特徴」をご紹介します。

日本刀の掟と特徴

日本刀の掟と特徴
内容紹介

「本阿彌光遜」氏、最晩年の著作

本阿彌家と言えば、中世末ごろより刀剣の鑑定、刀剣の研磨や浄拭(ぬぐい)などを家業とする、刀剣愛好家なら知らぬ者のいない京の名家。

著者の「本阿彌光遜」(ほんあみこうそん)氏もまたその流れを汲み、日本刀研究会を設立し、代表的な著書に「近代戦と日本刀」、「日本刀講座」、「日本刀の掟と特徴」などがある近現代の刀剣鑑定における重鎮です。

敗戦後武器の製造・収集などすべてに当時の占領軍から厳しく規制がかけられましたが、それからわずか10年後に初版が発行。まさに戦後の刀剣鑑賞の先駆け、嚆矢(こうし:物事のはじめ)となった1冊とも言えます。

凝った装丁も魅力。多くの刀剣関連書に影響を与えた1冊

本阿彌家の子孫である「光遜」氏が刀剣鑑定について記した書籍として知られる本書。第1章「鑑定法を学ぶ基礎知識」から始まり、第2章「古刀五箇伝の鑑定」、第3章~第5章「全国の日本刀の掟と特徴」まで、細やかかつ懇切丁寧に解説され、さらに巻末には本阿彌家代々の家系図と花押も掲載されています。そのため、刀剣愛好家のみならず、本阿彌家や広く美術工芸に関心を寄せる人にもおすすめしたい1冊です。

また、装丁も美しく、表紙には安土桃山江戸時代初期の肥後の金工「平田彦三」(ひらたひこぞう)作の鉄線唐草象嵌の鍔(つば)があしらわれ、裏表紙には同じく安土桃山時代の三大名鍔工のひとりとされる京の金工「埋忠」(うめただ)作である鍔の象嵌により「君ならで誰にか見せん梅の花」、「色をも香をも知る人ぞ知る」の上の句が、金で箔押しされています。

「装幀解説」で本阿彌光遜氏は「梅鉢は本阿彌家古来の紋処、之と梅の花を掛け、伏せた下の句(色をも香をも知る人ぞ知る)に本書の利用価値を倣った訳である。」と記していました。当初は1,000部に限って刊行された本書ですが、刀剣の専門家や愛好家の要望に応え再版が繰り返されました。多くの刀剣鑑賞入門者に愛され、その後の刀剣関連書籍にも影響を与えた本書。いわば刀剣鑑賞のバイブルとも言える1冊です。

著者の「本阿彌光遜」氏は、本書刊行後わずか数日後の1955年(昭和30年)7月26日に逝去。生涯を刀剣研究に捧げた氏の渾身の遺作とも呼べるのが本書です。

刀剣に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「刀剣図書館(日本刀の掟と特徴)」のページです。
本・書籍から日本刀について学びたい方に「日本刀の掟と特徴」をご紹介しています。「日本刀の掟と特徴」の主な内容についてだけでなく、表紙や著者・監修者、出版社といった詳細情報も掲載。刀剣に関する出版物を探す際にお役立て下さい。
刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、刀剣・甲冑の基礎知識をはじめ、日本刀の歴史や雑学、日本刀にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工達の紹介など盛りだくさん。日本刀に関する各種アプリゲーム、刀剣・お城川柳、四文字熟語といった楽しむコンテンツも充実。刀剣や鎧兜に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみ頂けます。

もっと見る▼
注目ワード
注目ワード