刀装具

江戸幻想奇譚

著者:深海信彦, 善財一の「江戸幻想奇譚」をご紹介します。

江戸幻想奇譚

江戸幻想奇譚
内容紹介

刀剣専門店が手がけた刀装具の本

金工作品に図柄として採られた歴史上、伝説上の人物に想いを馳せたマニアックな刀装具に関する本です。刀装具の中でも鍔(つば)、縁頭(ふちがしら)、目貫(めぬき)、小柄(こづか)が掲載。

本書には刀剣専門店である銀座長州屋が発行する刀剣専門情報誌「銀座情報」の「刀装具の登場人物」から加筆訂正した55話と、新たに書き下ろした15話を収めています。著者は銀座長州屋の代表取締役でもある「深海信彦」(ふかみのぶひこ)と「銀座情報」の編集を担当した「善財一」(ぜんざいはじめ)。銀座長州屋が写真を提供し、監修も手がけています。

本書は、マニアックなテーマではありますが、日本文化の重要な要素を窺い知れる機会になるはずです。刀装具の中でも人物が意匠になっている作品を集めている本書では、「大衆の文化と意識を受け入れやすい自己主張の場とも言える刀剣の外装具に主眼をおき、ここに描かれている歴史上、あるいは伝説上の人物を採り上げ」と書かれているように刀装具に込められた物語を語ることを通じて、その価値を示しています。

作品を鑑賞するのと同時に人物の逸話も丁寧に書かれており、「10cmにも満たない刀装具に秘められた独自の表現を堪能して欲しい」と書かれている通り、刀剣の美に対する熱い思いが読み取れるでしょう。

また技術面に注目すると、刀装具の精密さはコンピュータ技術などによる最先端技術を駆使した機械工作と比較しても遜色ないほどであり、この職人技を見直す機会として本書を手に取ってみるのも良いかもしれません。

受け継ぐべき日本の伝統

日本に古くから伝わる独自の美意識や思想は、現代でも能楽(能・狂言の総称)や歌舞伎などの諸芸能にも通底する主題として受け継がれています。それらの芸能と同じく、本書で取り上げられている刀装具も日本文化を継承する一翼を担う存在であることには違いありません。

刀装具の魅力だけでなく、作品の意匠の物語を知ることで、歴史背景や文化的な側面も知れる本書は、刀剣愛好家だけでなく、刀装具を伝統美術品として鑑賞対象としている方、能楽や歌舞伎など芸能に興味がある方もおすすめの1冊です。

刀剣に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「刀剣図書館(江戸幻想奇譚)」のページです。
本・書籍から日本刀について学びたい方に「江戸幻想奇譚」をご紹介しています。「江戸幻想奇譚」の主な内容についてだけでなく、表紙や著者・監修者、出版社といった詳細情報も掲載。刀剣に関する出版物を探す際にお役立て下さい。
刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、刀剣・甲冑の基礎知識をはじめ、日本刀の歴史や雑学、日本刀にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工達の紹介など盛りだくさん。日本刀に関する各種アプリゲーム、刀剣・お城川柳、四文字熟語といった楽しむコンテンツも充実。刀剣や鎧兜に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみ頂けます。

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