「康光」(やすみつ)は、室町時代初期、備前国(びぜんのくに:現在の岡山県)で3代にわたって作刀した刀匠。
初代を「右衛門尉(うえもんのじょう)康光」、2代目を「左京亮(さきょうのすけ)康光」、3代目を「右ェ門尉(うえもんのじょう)康光」と言います。
盛光、師光とともに「応永三光」に挙げられるほどの名工。3代の作例が室町時代初期に集中しているのは、2代目・3代目とも各先代が活動している時期に作刀を開始したためです。
このうち3代目康光は、2代目の名声に隠れて影の薄い観がありますが、作例を観る以上、2代目に勝るとも劣らない技量の持ち主であったことが判明しています。