「井上真改」(いのうえしんかい)、別称:真改国貞(しんかいくにさだ)は、江戸時代初期、初代・国貞の次男として誕生し、摂津国(せっつのくに:現在の大阪府)で活動した刀匠。24歳で家督を継承すると、翌年、藩主より「和泉守」を与えられて、本格的に作刀の道に入りました。
刃中の働きは匂口が明るいのが特徴。刃文は覇気のある直刃(すぐは)調と、冴えた湾(のた)れ刃の評価が高く、津田越前守助広とともに「大坂正宗」と讃えられ、1661年(寛文元年)に朝廷より十六葉菊花紋を入れることが許されました。
中江藤樹と熊沢蕃山に師事して陽明学を習得。熊沢蕃山より心身ともに「真に改める」の意をこめて「真改」の称を与えられ、銘は「井上和泉守国貞」、「井上真改」などになります。