戦国時代に活躍し、今なおその功績が伝えられる戦国武将たち。その勇姿を後世に伝えるため、現在でも日本各地で戦国武将にまつわる祭りが行なわれていることをご存知でしょうか。
戦国武将にまつわる祭りでは、甲冑を身に付け騎馬を披露したり、武将の扮装をして街中を歩いたりするなど、様々な形で行なわれています。まるで現代に戦国武将が蘇ったかのような興奮と迫力を味わうことができる祭りです。
こちらのページでは、福島県の「相馬野馬追」(そうまのまおい)や愛知県の「名古屋まつり」など、全国各地で開催される戦国武将にまつわる祭りをご紹介。詳しい解説をはじめ、戦国武将にまつわる祭りの動画を多数掲載しています。迫力の戦国武将祭りを、ぜひご覧下さい。
戦国武将祭り一覧
戦国武将ゆかりのお祭りのなかから、「相馬野馬追」、「鳥取三十二万石お城まつり」、「名古屋まつり」、「関ケ原合戦祭り」の4つをピックアップ。お祭りの由来や概要とお祭りの動画をご覧下さい。
相馬野馬追
福島県相馬市で開催される「相馬野馬追」(そうまのまおい)は、1,000年もの歴史がある国指定重要無形民俗文化財の祭りです。毎年7月下旬に3日間にわたって行なわれます。祭りでは鎧姿に身を固めた500騎余りの騎馬武者が帯刀し旗指物を背負って疾走する姿はとても迫力があり、勇壮で歴史の重みを感じます。そんな歴史のある相馬野馬追について学ぶことでよりお祭りを楽しむことが可能です。この記事では、相馬野馬追の由来や見どころ、関連する武将などについて詳しくご紹介します。

開催地 | 福島県相馬市、南相馬市鹿島区・ 原町区・小高区 |
開催月 | 7月 |
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関連する 武将・合戦名 |
平 将門(たいらの まさかど) | 観客動員数 | 200,000人 (3日間) |
鳥取三十二万石お城まつり
「鳥取三十二万石お城まつり」は、江戸時代の参勤交代を再現した「時代行列」や、戦国時代さながらの「火縄銃鉄砲隊演武」を中心として、2日間にわたり様々なイベントで城下町が華やぐお祭りです。
2000年(平成12年)から鳥取城の復元を目標として開催され、収益金の一部が鳥取市に寄付されています。

市街地を練り歩く「時代行列」
1日目は、最初に「出陣式」が行なわれ、ここで披露されるのが、鳥取の民俗芸能「麒麟獅子舞」(きりんじしまい)や「奴踊り」(やっこおどり)です。
続く「時代行列」では、見事な踊りを見せた奴衆を先頭に、武士や姫、腰元(こしもと)姿の参加者が、「下にー、下に」の掛け声に合わせるようにゆっくりと市街地を練り歩きます。時代行列の主役は、因幡鳥取藩初代藩主「池田光仲」(いけだみつなか)と正室「茶々姫」(因幡姫)。
道中、行列は鳥取駅に立ち寄り、ここでも奴踊りが行なわれ、観客へはお菓子がふるまわれます。


「火縄銃鉄砲隊演武」の迫力は圧巻
2日目の目玉イベントは、「備州岡山城鉄砲隊」による「火縄銃鉄砲隊演武」です。
岡山城と鳥取城は、江戸時代に城主が入れ替わるように国替えされるなど、深いかかわりあることから、「鳥取三十二万石お城まつり」での演武が実現。毎年、馬上筒、軍用筒、三十匁(さんじゅうもんめ)や五十匁など大筒による変化に富んだ演武で好評を博しています。
また、久松公園では、地元鳥取の食材を活かしたグルメが楽しめる「まんぷく戦村」や特設ステージでのイベント、甲冑(鎧兜)体験をはじめ、様々な体験ができるブースが人気です。


地元鳥取の人々に愛され続ける「鳥取城」
鳥取城は、築城以来およそ270年間、段階的に整備されてきました。そのため、時代ごとに変化する城郭造りの特徴を備えており、「城の博物館」と呼ばれています。
そんな鳥取城も、戦国時代には「豊臣秀吉」と軍師「黒田官兵衛」(くろだかんべえ)による兵糧攻めの舞台となったのです。鳥取城での籠城戦は4ヵ月に及び、餓死する者も続出しました。これが、今も語り継がれる「鳥取城の渇え殺し」です。
当時の鳥取城主「吉川経家」(きっかわつねいえ)は、籠城している城兵や農民の命を助けることを条件に降伏。その後、自害した吉川経家を、豊臣秀吉は惜しんだと伝えられています。
吉川経家が命を懸けて守った鳥取城は、「関ケ原の戦い」ののち城主となった池田氏によって近世城郭へと改修され、城下町も整備されます。「池田光政」(いけだみつまさ)の時代には、32万5,000石を領する大名の居城にふさわしい規模へと拡大されました。
しかし、明治時代になると、建物のほとんどは解体され、現在石垣を残すのみとなっています。
鳥取城の復元を目指す「鳥取三十二万石お城まつり」は、城を愛する人々の想いが込められたお祭りなのです。
「鳥取三十二万石お城まつり」
施設情報サイトのご紹介
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名古屋まつり
「郷土英傑行列」で観る三英傑の勇姿
陣笠・陣羽織姿の「少年鼓笛隊」や、揃いの浴衣を身にまとった「シャチばやし隊」が先陣を切ったのち、「郷土英傑行列」がスタートとなります。
時代の先駆者でもあった織田信長が、馬に乗って一番に登場。続いて、名古屋中村で生まれ、天下統一を果たした豊臣秀吉。行列を締めくくるのは、天下に太平をもたらした徳川家康です。三英傑が従える一行は、約600人という大行列。その勇壮な華やかさには終始圧倒されるばかりです。
行列の道中では、三英傑の軍勢が火縄銃や竹やりを使い、戦国時代の戦を再現。臨場感あふれる演技を見ることができます。


見どころ満載の「まつり行列」
「名古屋まつり」に登場するパレードは、「郷土英傑行列」だけではありません。
「山車揃」(だしぞろえ)では、名古屋市指定文化財である貴重な山車9輛(りょう)が並び、からくり演技などを披露。
獅子頭を納めた神楽屋形(かぐらやかた)の行列「神楽揃」(かぐらぞろえ)は、地元各地区の8台が参加。これらの神楽屋形も名古屋市の指定文化財です。
さらに、元気な掛け声が愛らしい「子ども会みこしパレード」や、国際色豊かな「姉妹友好都市親善パレード」、名古屋駅のシンボルとも言える人形の「ナナちゃん隊」も登場。美しい生花で飾られた「フラワーカーパレード」は、総勢300人以上が参加する盛大なパレードです。
また、スポーツ界や文化的な分野において活躍した方々もパレードに参加。観客からの注目を浴びています。
観客200万人を集める一大イベント
パレードの他にも、各会場ではステージイベントや、伝統芸能の上演、防災啓発のイベントなどが催され、名古屋の文化・スポーツ・芸能を間近に体感できる機会として好評です。
「名古屋まつり」の2日間を通して、訪れる観客は200万人前後と言われ、この大規模なお祭りは、秋の名古屋を彩る風物詩となっています。


「名古屋まつり」
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関ケ原合戦祭り
「関ケ原合戦祭り」は、岐阜県関ケ原町で毎年10月中旬の2日間にわたって繰り広げられる関ケ原町最大のイベントです。歴史好きな人達の交流の場としても人気で、秋を彩る壮大な歴史イベントとして、全国から多くの戦国ファンが集まります。この記事では、「関ケ原合戦祭り」の由来や概要、見どころなどを詳しくご紹介すると共に、「関ケ原合戦」が始まったきっかけや合戦の流れ、合戦で活躍した武将達などについても解説します。

開催地 | 岐阜県関ケ原町 | 開催月 | 10月 |
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関連する 武将・合戦名 |
観客動員数 | 40,000人 (2日間) |