• 保存刀剣
  • 室町時代 後期

かたな めい びしゅうおさふねすけさだ えいしょうにねんはちがつひ

刀 銘 備州長船祐定 永正二年八月日

刀 銘 備州長船祐定 永正二年八月日

本刀は、備前長船(現在の岡山県瀬戸内町)の刀工「祐定」(すけさだ)が作刀し、能楽の喜多流宗家に伝来した1振です。

喜多流初代「喜多(旧姓は北)七太夫長能」(きたしちだゆうちょうのう/おさよし)は、7歳のときに「豊臣秀吉」の御前で舞った能を称賛され、豊臣秀吉の近習となりました。その後「大坂夏の陣」では、豊臣方の武人として戦うも敗退。

浪人となっていたところ、徳川2代将軍「徳川秀忠」が上洛した際に仕官を勧められます。「武士は二君に仕えず」と固辞するものの、「それでは能役者として仕えよ」と言われ、これを受け入れると共に、姓を「北」から「喜多」へと改めました。

徳川秀忠の庇護を得た喜多七太夫長能は、能の流派のひとつ、金剛流宗家の養子となりますが、のちに徳川秀忠、及び「徳川家光」の後援を得て、1681年(天和元年)に喜多流を創設します。能の主役を務める「シテ方」の4つの主要流派「四座」(よざ)に続く位置として認められました。

本刀は、珍しい平造り(ひらづくり:[しのぎ]のない平面的な造込みのこと)の体配です。地刃は、備前特有の小板目肌杢目肌(もくめはだ)が交じる地鉄(じがね)で、刃文は、直刃調小丁子乱れ(すぐはちょうこちょうじみだれ)を焼いて、気品を醸し出しています。

差表(さしおもて:差したときに体の外側になる面)の彫刻は、煩悩を退ける密教法具の「三鈷柄付剣」(さんこつかつきけん)と「玉追龍」(たまおいりゅう)。差裏(さしうら)には「不動明王」(ふどうみょうおう)の「真言梵字」(しんごんぼんじ)と不動明王の化身である「護摩箸」(ごまばし)が刻まれています。神に祈り舞う能楽師にふさわしい刀身彫刻です。

名家・著名人の日本刀 名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「刀 銘 備州長船祐定 永正二年八月日」の関係についてご紹介します。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
保存刀剣
時代 時代
室町時代 後期
(末古刀)
刀剣種別 刀剣種別
打刀
刀工 刀工
祐定
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
-
(備前国)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
喜多流宗家 →
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
62.8
反り 反り
(cm)
2.2

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「刀 銘 備州長船祐定 永正二年八月日」は室町時代に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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