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  • 特別保存刀剣
  • 江戸時代 後期

かたな めい あおいもんくずし れっこう

刀 銘 葵紋崩(烈公)

刀 銘 葵紋崩(烈公)

本刀を制作した「烈公」(れっこう)は、水戸藩(みとはん:現在の茨城県水戸市)9代藩主「徳川斉昭」(とくがわなりあき)です。斉昭は、藩政改革を推進しただけでなく、尊皇攘夷論(そんのうじょういろん:天皇を敬い、外国を排除しようとする思想)の先駆者となり、幕政にも積極的に参加。
その一方で、1832~1833年(天保3~4年)頃から、水戸藩のお抱え工たちを御相手鍛冶として作刀も行なっています。御相手鍛冶は、幕末の水戸藩工随一の名人「市毛徳鄰」(いちげのりちか/とくりん)や、大坂で「尾崎助隆」(おざきすけたか)に学んだのち、江戸に出て「水心子正秀」(すいしんしまさひで)に師事した名工「直江助政」(なおえすけまさ)、その子である「助共」(すけとも)など、水戸の名だたる代表工たちが務めていました。
斉昭のように専門の刀工ではなく、高貴な身分にある人による作刀は「慰み打ち」(なぐさみうち)と呼ばれ、神社などに奉納されることはありましたが、売り物にはなっていません。そのため、残された作品の数も少なく、本刀も貴重な1振であると言えます。
本刀の茎(なかご)に刻まれている紋章は、斉昭と同様に慰み打ちを行なっていた「後鳥羽上皇」(ごとばじょうこう)の作刀に見られる菊紋にも似ていますが、水戸徳川家の家紋であった葵紋(あおいもん)をモチーフにした「葵紋崩」(あおいもんくずし)とも呼ばれるものです。また、この紋章は、時計の針のような3本線が加えられていることから「時計紋」とも言われており、斉昭は、自身の作刀の茎には切らず、この紋章のみを配しています。
また斉昭は、「八雲鍛え」(やくもぎたえ)と称する鍛刀法を自ら確立。本刀においても、杢目(もくめ)綾杉(あやすぎ)の肌模様が現れ、白け風の映りが立つなど、その特徴が顕著に見受けられます。また、で深めに反り中鋒/中切先(ちゅうきっさき)が延びる本刀の姿からは張りと力強さが感じられ、同工の作品の中でも特に優れた出来映えです。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
特別保存刀剣
時代 時代
江戸時代 後期
刀剣種別 刀剣種別
打刀
刀工 刀工
徳川斉昭
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
-
(常陸国)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
徳川斉昭 → 青木家 →
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
70.9
反り 反り
(cm)
1.9
  • 名家・著名人の日本刀
    名家・著名人と「刀 銘 葵紋崩(烈公)」の関係についてご紹介します。

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「刀 銘 葵紋崩(烈公)」は江戸時代に制作された日本刀(刀剣)です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い日本刀(刀剣)。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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