• 重要刀剣
  • 鎌倉時代

かたな おりかえしめい くにむね

刀 折返銘 国宗

刀 折返銘 国宗

本刀「備前三郎国宗」(びぜんさぶろうくにむね)は、伊予宇和島藩(現在の愛媛県宇和島市)10万石「伊達家」(だてけ)に伝来した鎌倉時代を代表する名刀です。

本刀に附属する由来書である巻物には、1936年(昭和11年)、「日独防共協定」(にちどくぼうきょうきょうてい)が結ばれたとき、日本国政府は宇和島藩伊達家伝来のこの国宗を買い受け、「日独同盟」の記念としてヒトラー総統に贈った旨、そしてヒトラー総統から日本へと返還された経緯が記されています。

「アドルフ・ヒトラー」は、1889年(明治22年)オーストリア生まれ。のちにドイツへ移住して第1次世界大戦に参加します。1919年(大正8年)には「ドイツ労働者党」へ入党。翌年、党名を「国家社会主義ドイツ労働者党」(ナチス)に改称し、1921年(大正10年)、ヒトラーは党首となりました。
1923年(大正12年)にナチス政権の樹立を目指したクーデター「ミュンヘン一揆」に失敗し、一度は投獄されますが、世界恐慌による社会の混乱を、むしろ好機と捉えて党の勢力を拡大。1934年(昭和9年)には総統の地位を得て、全体主義的独裁体制を確立します。その後、強硬的な外交と、軍備拡大により近隣諸国への侵略を開始。ついには第2次世界大戦を引き起こしたのです。
当初優勢であったドイツ軍は、ソビエト連邦(現在のロシア)領内の工業都市スターリングラードでの攻防戦に敗北。これをひとつの転換点として、戦況はドイツ軍の劣勢に転じます。

1945年(昭和20年)、敗戦を覚悟したヒトラー総統は、武士の魂であり日本国誠意の印である名刀が戦火で消失してしまうのを良しとせず、日本国の駐在武官に国宗を託し、日本へ無傷で返還させました。
独裁者のイメージが強いヒトラーですが、一方では、芸術に対しては保護者を自認するほど造詣が深かったと言われています。

本刀の反りは深く、身幅やや狭い品格ある中鋒/中切先(ちゅうきっさき)の姿で、鍛えは小板目肌よく詰み、小杢目肌(こもくめはだ)を交えた潤いのある地鉄(じがね)に地沸(じにえ)付き。乱映りが華やかに立ちながら、刃文は気品ある直刃丁子乱れ(すぐはこちょうじみだれ)です。総体に、小足(よう)が表情豊かに入り、明るく冴えた出来栄えは見事。備前伝の最高峰たる技量を示しており、洗練された美しさを地刃(じは)共に調和させた国宗ならではの名品です。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
重要刀剣
時代 時代
鎌倉時代
刀剣種別 刀剣種別
打刀
刀工 刀工
国宗
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
備前伝
(備前国)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
伊予宇和島藩伊達家 →
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
63.9
反り 反り
(cm)
1.8
  • 名家・著名人の日本刀
    名家・著名人と「刀 折返銘 国宗」の関係についてご紹介します。

刀 折返銘 国宗の動画

刀 折返銘 国宗

刀剣・日本刀・甲冑(鎧兜)に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」。こちらのページは刀剣・日本刀写真/画像の詳細情報ページです。
「刀 折返銘 国宗」は鎌倉時代に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
刀剣・日本刀の総合情報サイト「刀剣ワールド」では、より多くの方に刀剣・日本刀・甲冑(鎧兜)の素晴らしさを広めるため、様々な情報を発信していきます。

もっと見る▼

注目ワード

注目ワード