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けん(つるぎ) めい いんてつをもってひろくにつくる へいせいじゅうねんはる

剣 銘 以隕鉄弘邦造(広木弘邦)平成十年春

剣 銘 以隕鉄弘邦造(広木弘邦)平成十年春

本剣の制作者「広木弘邦」(ひろきひろくに)は、福岡県出身の現代刀匠。父である「広木国広」(ひろきくにひろ)刀匠のもとで学んだあと、1964年(昭和39年)、重要無形文化財(人間国宝)保持者の「隅谷正峯」(すみたにまさみね)刀匠の門人となりました。1996年(平成8年)には、「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」により「無鑑査」の称号を授与されている、現代における代表的な刀工です。

本剣の材料には、隕石の一種である「隕鉄」(いんてつ)が100%用いられています。人類が最初に出会った鉄である隕鉄の成分に含まれるのは、鉄はもちろん、「ニッケル」と呼ばれる合金。鉄器時代以前にあたる青銅器時代の古代遺跡から発掘された鉄剣を分析したところ、そのほとんどに5~10%のニッケルが含まれていたことが判明。隕鉄と比較すると、地球上の鉄にはニッケルがほとんど含まれていないことから、剣や斧などが隕鉄からのみ作られていたことが裏付けられたのです。

日本で初めて隕鉄を使った刀が制作されたのは、1898年(明治31年)のこと。1890年(明治23年)に富山県で発見された隕鉄「白萩隕鉄1号」を、「榎本武揚」(えのもとたけあき)が自費で購入。武揚は、これを用いた日本刀(刀剣)の制作を、刀工「岡吉国宗」(おかよしくにむね)に依頼し、苦労の末に大小4振が完成。「流星刀」(りゅうせいとう)と名付け、そのうちの長刀1振は、当時の皇太子(のちの大正天皇)に献上されています。

日本刀(刀剣)の材料となる玉鋼(たまはがね)とは違い、隕鉄は非常にやわらかく扱いづらい物であるため、熟練工であっても鍛錬することは困難です。通常の日本刀(刀剣)であれば、焼き入れをして刃文を生じさせますが、隕鉄の炭素は微量であるので、隕鉄だけでは焼きが入りません。
そこで、従来の隕鉄剣では、刃となる部分に玉鋼を挟んで鍛錬しますが、本剣は、隕鉄だけが使われた無垢鍛えになっています。このようなところからも、弘邦刀匠の技量の高さが窺えるのです。また、本剣の地肌には、鉄とニッケルの合金が、100万年に1℃という限りなく緩やかな速度で冷却されたときに現れる、独創的な模様が見られます。これは、隕鉄剣の最大の特徴のひとつと言えるのです。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分 保存刀剣 時代 時代 現代
刀剣種別 刀剣種別 刀工 刀工 広木弘邦
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
- 代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ(cm) 49 反り 反り(cm) -
鑑定区分 鑑定区分 保存刀剣
時代 時代 現代
刀剣種別 刀剣種別
刀工 刀工 広木弘邦
制作国 制作国 -
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
49
反り 反り
(cm)
-
名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「剣 銘 以隕鉄弘邦造(広木弘邦)平成十年春」の関係についてご紹介します。

剣 銘 以隕鉄弘邦造(広木弘邦)平成十年春の動画

剣 銘 以隕鉄弘邦造(広木弘邦)平成十年春

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