武将浮世絵

うたがわくによし さく「たいへいきえいゆうでん たてなかかんべえしげはる」 歌川国芳 作「太平記英雄伝 建中官兵衛重治」

太平記英雄伝 建中官兵衛重治

本武将浮世絵に描かれている「建中官兵衛重治」(たてなかかんべえしげはる)とは、「竹中半兵衛重治」(たけなかはんべえしげはる)を指し、軍師として「豊臣秀吉」に仕えていました。竹中半兵衛重治は、義に厚く、才知に長ける武将であったと伝えられています。

例えば、1578年(天正6年)の「有岡城の戦い」において、「織田信長」に反旗を翻した「荒木村重」(あらきむらしげ)を説得しようとして逆に捕らえられた挙句、謀反を疑われた「黒田官兵衛」(くろだかんべえ)のために竹中半兵衛重治が動き、見せしめの処刑を命じられた黒田官兵衛の嫡男「松寿丸」(しょうじゅまる)の命を救った逸話は有名です。

本武将浮世絵の構図は、作者の歌川国芳が1827年(文政10年)に発表した「通俗水滸伝豪傑百八人」(つうぞくすいこでんごうけつひゃくはちにん)に登場する軍師「智多星呉用」(ちたせいごよう)に似ており、竹中半兵衛重治を「水滸伝」の軍師になぞらえて表現。竹中半兵衛重治の横には、呉用と同じく古代中国で天体観測に用いられた「渾天儀」(こんてんぎ)が置かれていることから、知性や洞察力を表していると思われます。

本武将浮世絵は、江戸時代末期を代表する浮世絵師「歌川国芳」(うたがわくによし)が刊行した「太平記英雄伝」(たいへいきえいゆうでん)の1作。「太平記英雄伝」は全50部の揃物で、太平記と題されているものの実際には「太閤記」であり、登場する人物は実名を別の名前に置き換えられた戦国時代の武将です。当時は江戸幕府によって戦国武将を描くことが禁じられていたため、歌川国芳は規制を免れる工夫をしたと考えられます。

太平記英雄伝 建中官兵衛重治

「太平記英雄伝 建中官兵衛重治」の
浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川国芳 浮世絵の題材 竹中半兵衛

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