合戦浮世絵

とよはらくにちか さく「いばつかみかぜのず」 豊原国周 作「夷伐神風ノ図」

夷伐神風ノ図

本合戦浮世絵の題材になっているのは、1274年(文永11年)と1281年(弘安4年)の2度に亘ってモンゴル帝国(元軍)より日本が侵攻された「元寇」(げんこう)、もしくは「蒙古襲来」(もうこしゅうらい)と呼ばれる合戦。

本合戦浮世絵では、1度目の「文永の役」(ぶんえいのえき)の際に起こった激しい暴風雨の中で、悪戦苦闘している元軍の様子が描かれています。 これにより元軍は日本からの撤退を余儀なくされ、結果的に日本軍の勝利となったことから、元軍が遭遇したこの暴風雨は、「神風」(かみかぜ)と称されることになりました。

大判3枚続の大画面の中に大胆なタッチで描かれた大波は、今にもこちらまで向かってくるような迫力が感じられます。

本合戦浮世絵の作者は、はじめに「豊原周信」(とよはらくにのぶ)、その後3代目「歌川豊国」(うたがわとよくに:初号は「国貞」)の2名に師事した浮世絵師「豊原国周」(とよはらくにちか)。「国周」の号は、両師匠の名前を合わせたものと考えられています。

1869年(明治2年)豊原国周は、役者の「大首絵」(おおくびえ:人物の顔や上半身を大きく、特にその表情を誇張して描いた浮世絵)のシリーズを「具足屋嘉兵衛」(ぐそくやかへえ)より刊行し、大ヒットを飛ばしました。それ以来、「役者絵の国周」として世間に知られるようになり、その晩年に至るまで、数多くの役者絵を意欲的に制作しています。

「夷伐神風ノ図」の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 豊原国周 浮世絵の題材 元寇

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