武将浮世絵

つきおかよしとし さく「あずまのはなうきよこうだん きむらまたぞう」 月岡芳年 作「東錦浮世稿談 木村又蔵」

東錦浮世稿談 木村又蔵

「東錦浮世稿談」(あずまのはなうきよこうだん)は、全50揃の大判錦絵です。講談への集客を促すため、話のつかみを戯作者「仮名垣魯文」(かながきろぶん)が短く紹介し、人気浮世絵師の「月岡芳年」(つきおかよしとし)が絵を描きました。本武将浮世絵は、この中の1枚で「木村の麻風呂敷」という話を描いた物。

「木村又蔵」(きむらまたぞう)とは、貧乏浪人から熊本城城主「加藤清正」(かとうきよまさ)の家臣になった有名な人物。木村又蔵は、病床に伏せていた母の薬を貧しくて買えずにいたのを、加藤清正に助けられたことがありました。しかし、残念ながら母も父も亡くなり、浪人となっていたのです。

そんななか、1570年(元亀元年)に「姉川の戦い」が起こり、木村又蔵は加藤清正の恩に報いたいと勝手に参戦を決意します。まさにこの絵は、木村又蔵が着ていく鎧がないのを恥に思ったものの、麻風呂敷を母衣(ほろ:矢を防ぐ物)にして、姉川の近くの小高い丘に立ち、命を捨てることなど惜しくないと戦場に挑もうとしているところ。

この話の続きを知りたければ、講談へ行きましょうというのがこの絵の趣旨ですが、話としては、木村又蔵がこの小高い丘を降りる途中で、加藤清正の敵である「朝倉義景」(あさくらよしかげ)家臣の豪傑「網島瑞天坊」(あみじまずいてんぼう)を見つけます。そこで、で馬を一突きして網島を落馬させ、見事に討ち取るのです。こうして木村又蔵は、加藤清正の家臣になり、「加藤清正十六将」のひとりと呼ばれるほど大活躍。貧乏浪人から出世した木村又蔵の成功話は、講談でとても人気となりました。

東錦浮世稿談 木村又蔵

「東錦浮世稿談 木村又蔵」の
浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 月岡芳年 浮世絵の題材 木村の麻風呂敷

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