武将浮世絵

うたがわくによし さく「えいゆうやまとじゅうにし とら わとうない」 歌川国芳 作「英雄大倭十二士 寅 和藤内」

英雄大倭十二士 寅 和藤内

本武将浮世絵が含まれる「英雄大倭十二士」(えいゆうやまとじゅうにし)シリーズは、謡曲や歌舞伎、浄瑠璃などの題材となった武将など12人の英雄を、それぞれにまつわる十二支の動物をテーマにして描いた作品。

本武将浮世絵で描かれているのは、「豊臣秀吉」の家臣で数々の武功を挙げた猛将「加藤清正」が、朝鮮出兵の際に虎を退治したという伝承の一場面。

しかし、当時の江戸幕府は、「織田信長」や豊臣秀吉といった天正期以降(1573年~)の武将を、浮世絵や芝居などに取り上げることを禁じていました。そのため歌川国芳は、人形浄瑠璃の演目でのちに歌舞伎にもなった「国性爺合戦」(こくせいやかっせん)の主人公「和藤内」(わとうない)に加藤清正を仮託して登場させることで、幕府の監視の目を欺いたのです。

歌川国芳は、和藤内が虎を屈服させたシーンが国性爺合戦に出てくることから、このように歴史上のできごとなどを当世風の別の物で示す、いわゆる「見立絵」(みたてえ)の手法を採りましたが、歌川国芳以外の多くの武者絵でも加藤清正は、「和藤内」の名で登場していました。

本武将浮世絵の作者である「歌川国芳」(うたがわくによし)は、「武者絵の国芳」と称されるほど高い評価を受けていた、その分野の先駆者。本武将浮世絵においても、加藤清正が虎と対峙する様を画面いっぱいに描き、「猛と争ふ寅」(もうとあらそうとら)と記されているように、加藤清正の勇猛さを大いに表現しています。

英雄大倭十二士 寅 和藤内

「英雄大倭十二士 寅 和藤内」の
浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 歌川国芳 浮世絵の題材 加藤清正

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