合戦浮世絵

つきおかよしとし さく「たいへいきこまきやまだいがっせん」 月岡芳年 作「太平記小牧山大合戦」

太平記小牧山大合戦

本合戦浮世絵の作者「月岡芳年」(つきおかよしとし)は、師の「歌川国芳」(うたがわくによし)同様、武者絵が高く評価されている浮世絵師。本合戦浮世絵では、1584年(天正12年)の「小牧・長久手の戦い」(こまき・ながくてのたたかい)において、「徳川家康」の重臣「榊原康政」(さかきばらやすまさ)が、「羽柴(豊臣)秀吉」とその軍勢に襲い掛かる光景が描かれています。

しかし、よく見てみると武将の横に記された名前は、実名とは異なるもの。これは、天正年間(1573~1592年)以降の大名家や徳川家を題材にした浮世絵が江戸幕府によって禁じられていたため、その規制をかいくぐろうとなされた工夫。「羽柴(豊臣)秀吉」は「真柴久吉」(ましばひさよし)、そして秀吉の家臣である「福島正則」(ふくしままさのり)は「福芝正則」(ふくしばまさのり)としているなど、実名を捩った(もじった)武将名に変えられているのです。

また、康政と思われる「高木原秩父大夫」(たかぎばらちちぶだゆう)の馬の足元には、秀吉の馬印である「千成瓢箪」(せんなりびょうたん)が倒れており、秀吉と康政が対峙している場面を描いていることが暗に示されています。

「太平記小牧山大合戦」の浮世絵

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詳細情報

浮世絵師 月岡芳年 浮世絵の題材 小牧・長久手の戦い

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