• 重要文化財
  • 鎌倉時代

あいぜんくにとし

愛染国俊

愛染国俊

「愛染国俊」は、二字国俊(にじくにとし)作の在銘の短刀で、「享保名物帳」(きょうほうめいぶつちょう)にも記載がある。「愛染」という名前の通り、刀身には愛染明王(あいぜんみょうおう)が彫られ、茎にも愛染明王の毛彫がなされており、刀剣における修験道装飾でも非常に価値が高いものとされている。

刀として、地鉄(じがね)は小板目(こいため)が詰んで、地沸(じにえ)が細かくつき、刃文(はもん)は互の目(ぐのめ)が少し乱れたようである。

伝来は、豊臣秀吉から、森蘭丸(もりらんまる)の弟である、森忠政(もりただまさ)に与えられた。

本阿弥家(ほんあみけ)の「名物控」(めいぶつひかえ)には、将軍徳川秀忠(とくがわひでただ)より森忠政が拝領したとされているが、この場合押形との年代が一致しないため、「享保名物帳」編集時に、豊臣秀吉より拝領と改めたと考えられる。森忠政の没後は、その遺物として将軍徳川家光(とくがわいえみつ)に献上された。徳川家光は養女である大姫(おおひめ)を前田家に嫁がせた。それが産んだ徳川家光の初孫「犬千代丸」(いぬちよまる)は、のちの加賀藩主「前田綱紀」(まえだつなのり)となる。大姫が犬千代丸を伴って1644年(正保元年)に謁見したとき、徳川家光はわずか2歳の犬千代丸に愛染国俊を授けた。孫に愛染明王の加護があるよう、祈ってのことと考えられる。

以後、前田家に伝来し、旧国宝であったものの、現在は「重要文化財」に指定されている。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
重要文化財
時代 時代
鎌倉時代
刀剣種別 刀剣種別
短刀
銘
國俊
刀工 刀工
二字国俊
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
山城伝(山城国)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
豊臣秀吉 →
森忠政 →
徳川家光 →
加賀藩主前田家
展示場所 展示場所
法人蔵
長さ 長さ
(cm)
28.7
反り 反り
(cm)
0.2

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