陣笠

江戸時代

くろうるしぬりふたつもんじんがさ 黒漆塗二つ紋陣笠

黒漆塗二つ紋陣笠
陣笠は、三春藩(みはるはん:現在の福島県三春町)藩主「秋田家」(あきたけ)に伝来しました。全体に黒漆塗が施された浅い笠であり、その正面に「金蒔絵」(きんまきえ:漆で描いた文様に、金粉を蒔き付ける加飾技法)で入れられている文様は、貴族が用いていた檜扇(ひおうぎ)の中央に、「鷹」(たか)の羽を2枚交差させた「檜扇に違い鷹の羽」の紋。同じ意匠で「鷲」(わし)の羽であったものが、秋田家宗家の定紋(じょうもん:それぞれの家で用いるように定められている紋)であったことから、本陣笠は、秋田家の分家筋に伝えられていたことが推測できます。
なお、同じく金蒔絵で裏正面に配された「獅子牡丹」(ししぼたん)の意匠は、元々同家の定紋とされていたもの。しかし、建久年間(1190~1199年)頃、秋田家の祖先である「安東貞秀」(あんどうさだひで)が、「後鳥羽上皇」(ごとばじょうこう)に召し出されて上洛した際、高麗(こうらい:朝鮮半島に存在した王朝の名称)より献上された大鷲の羽2枚を載せた美しい檜扇を賜りました。
このとき、「檜扇に違い鷲の羽」を定紋、「獅子牡丹」を替紋(かえもん:定紋の他に定められた紋)に変更したという伝承があります。

黒漆塗二つ紋陣笠の写真

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詳細情報

種 別 陣笠 推定制作時代 江戸時代
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

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