鐙(あぶみ)
江戸時代 中期
むめい うんりゅうもんまきえあぶみ 無銘 雲龍文蒔絵鐙

「鐙」とは、乗馬するときに鞍(くら)の両側に吊るして使う、足を踏み掛ける馬具のこと。この足踏みが転化して「あぶみ」の呼称になったと言われています。
本鐙は、雲に乗って昇天する龍が、豪華な金、銀の蒔絵で、大胆に描かれているのが特徴です。特に、朱色で描かれた稲妻が鮮やか。龍は、仏法を守護する神であり、中国の神話では「四神」(しじん:天の四方の方角を守る神獣。白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)に対して、青龍は東を守護する)と言われています。つまり、東とは中国から見た日本のこと。さらに、金色の龍は、豊穣な実りを約束するという意味もあります。たいへん縁起が良い、煌びやかな1具です。
本鐙は、雲に乗って昇天する龍が、豪華な金、銀の蒔絵で、大胆に描かれているのが特徴です。特に、朱色で描かれた稲妻が鮮やか。龍は、仏法を守護する神であり、中国の神話では「四神」(しじん:天の四方の方角を守る神獣。白虎(西)、朱雀(南)、玄武(北)に対して、青龍は東を守護する)と言われています。つまり、東とは中国から見た日本のこと。さらに、金色の龍は、豊穣な実りを約束するという意味もあります。たいへん縁起が良い、煌びやかな1具です。