書跡

南北朝時代

あしかがたかうじ ごないしょ 足利尊氏 御内書

足利尊氏 御内書

本状は、室町幕府初代将軍であった「足利尊氏」(あしかがたかうじ)が、「冨樫対馬守」(とがしつしまのかみ)宛てに送った御内書です。「御内書」(ごないしょ)とは、同幕府代々の将軍が私的に送る書状の形式を採って発給していた公文書のこと。

「冨樫対馬守」は、加賀国(現在の石川県南部)を支配していた守護大名「冨樫氏」(とがしし)の庶流であり、守護代を務めていた「冨樫用家」(とがしもちいえ)であると推測されています。

本状には、「甲乙人(こうおつにん:年齢や身分などを問わない、すべての人)の暴挙によって「勧修寺」(かじゅうじ:京都市山科区)が領していた加賀国・郡家庄(ぐんけしょう:現在の石川県能美市)の兵糧が攻め取られていると、同寺の雑掌(ざっしょう:領家のもとで、年貢などの徴収や荘園関連の訴訟を担当した荘官)が訴えている。

これらを早急に甲乙人から郡家庄へ返却させることを勧修寺に通達し、その本分を全うさせなさい」という旨が記されています。

足利尊氏が以前にも、民衆からの郡家庄に対する兵糧催促や、同庄に乱入し、乱暴を働くことを禁ずる御内書を発給していました。それにもかかわらず同様の問題が再び起こったことを受け、冨樫用家ら守護方に対して本状を送ったと考えられています。

足利尊氏 御内書

足利尊氏 御内書の写真

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詳細情報

鑑定区分 - 推定制作時代 南北朝時代
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

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