目貫

制作時代不明

ししず(まちぼり) 獅子図(町彫)

獅子図(町彫)

目貫の獅子は、「舞楽」(ぶがく)、「歌舞伎」、「獅子舞」などに用いられる動物です。魔を祓う霊獣として、日本のみならずアジア諸国やヨーロッパなどでも特別視されており、日本では寺社の門前に左右1対で設置され、守護獣の役割も果たしています。

一般に「狛犬」と呼ばれる獅子は、それぞれに異なる点を持つのが特徴。片側の獅子は口を開け、もう片側は口を閉じて表現されるのが通例で、口を開いている方を「阿形」(あぎょう)、閉じている方を「吽形」(うんぎょう)と呼び、2つを合わせて「阿吽」(あうん)と呼びます。

阿吽の語源は、古代インドのサンスクリット語。「あ」(阿)は、最初の字音で口を大きく開いたときの音。「うん」(吽)または「ふーん」は、最後の字音で口を閉じたときの音です。仏教、特に密教では、この2字が「万有の始原」であり、「究極」を象徴する重大な言葉とみなされている他、「陰」と「陽」を表す言葉でもあります。

そのため、狛犬以外に仁王像や沖縄のシーサーなど、2体1対で門前等に置かれる場合は、口を開いた「阿形」と口を閉じた「吽形」の姿になるのです。

「町彫」(まちぼり)は、江戸時代中期の金工師「横谷宗珉」(よこやそうみん)が元禄初期(1690年頃)にはじめた彫物の技法のこと。

横谷宗珉は、元々徳川幕府お抱えの装剣金工一派「後藤家」で「家彫」(いえぼり)を学んでいましたが、のちに独立して「町彫」技法を確立し、一世を風靡しました。型にとらわれない自由な題材や構図は、目貫以外にも小柄(こづか)や(こうがい)など多岐に亘り、同時代の絵師や画家の作品を下絵の題材にした「片切彫」(かたきりぼり)も創始したと言われています。

獅子図(町彫)の写真

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詳細情報

鑑定区分 - 推定制作時代 不明
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

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