大阪城・大阪歴史博物館・石切劔箭神社で刀剣巡りをしよう!
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「大坂城」と「大阪城」
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明治維新以前は「大坂城」、以降は「大阪城」と表記するようになりました。明治維新以前は「おおざか」と濁って読んだとも言われています。
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一度は訪れたい大阪の歴史を
体験する博物館-
(c)(公財)大阪観光局
1960年(昭和35年)に開館した大阪市立博物館を前身に、2001年(平成13年)大阪城公園と難波宮跡公園のほど近くに開館した、地上13階、地下3階建の「大阪歴史博物館」。10万件を超える資料を所蔵。7階から10階までの常設展示では、古代「難波宮」から、豊臣秀吉のまちづくり、江戸時代の大坂の街並みなど、大阪を舞台に古代から近代にまたがる壮大な歴史探訪ができます。2019年10月2日(水)~11月25日(月)には大阪月山派の刀剣も展示されました。6階の特別展示室では時期によって様々な企画展示が行なわれます。
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名刀「石切丸」が
奉納されている由緒ある古社-
数々の刀剣・日本刀が祀られている神社。なかでも重要美術品であり神社の御神刀でもある「石切丸」(いしきりまる)と「小狐丸」(こぎつねまる)が納められていることで有名です。室町時代に火災で社殿と宝庫が焼けてしまったため、詳しい創建年代は分かっていませんが、平安時代に編纂された「延喜式」にはすでに社名が記載されていて、古来より続く神社であることがうかがえます。現在でも、「石切さん」「でんぼの神さん」と呼ばれ親しまれています。
1.大阪城に到着!
大阪の中心に105ヘクタールもの広大な敷地を有する大阪城公園。豊かな自然が広がり、梅林や庭園の桜、森林公園などが整備されていて、四季折々で楽しめる都会のオアシスとして賑わっています。公園の中心にそびえる大阪城天守閣は外観5層、内部8階建の歴史博物館。国の登録有形文化財に指定されている人気観光スポットです。展示室は随時入れ替えが行なわれ、多くの文化財が展示されています。


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- 開館時間
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9~17時(入館は閉館の30分前まで)
※季節により開館延長あり
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- 休館日
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年末年始
(12月28日~1月1日)
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- 入館料
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大人:600円、中学生以下:無料
※中学生は要証明(生徒手帳など)
大阪歴史博物館(常設展)・大阪城天守閣セット券:1,000円
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大阪城公園内の見どころ
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重要文化財に指定される桜門があるのは、本丸の正面入口。豊臣時代以来、この付近に桜並木があったことからその名が付けられました。蛸石や振袖石などといった桜門を囲む見事な巨石群にも注目。
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1620年(元和6年)に造営された2層の隅櫓(すみやぐら)。重要文化財に指定され、西の丸庭園西北隅にある乾櫓(いぬいやぐら)とともに、大阪城天守閣における現存最古の建築物です。
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(c)(公財)大阪観光局
天守閣の西に広がる約6.5haの庭園。約300本の桜の木が植えられ、桜の名所としても有名です。開放的な芝生広場があり、春になると毎年お花見を楽しみに多くの人が訪れます。
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大阪城天守閣の各階展示
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2.大阪城天守閣所蔵の
刀剣・日本刀
大阪城天守閣では数多くの刀剣・日本刀をコレクションとして所蔵し、
約2ヵ月毎に展示替えを行なっています。
目にする機会があればぜひ直接鑑賞してほしい、刀剣ファンのために厳選した名刀をご紹介。
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大阪府指定有形文化財
大阪城天守閣蔵
刀 銘(表)津田近江守助直
(裏)天和二年八月 日
江州高木「大坂新刀」の名工のひとりと言われる、津田近江守助直の作。津田近江守助直は、1639年(寛永16年)、近江国高木の生まれとされています。師は、濤瀾(とうらん)乱れという華やかな刃文を創始し、当時一世を風靡した津田越前守助広。本刀も師風を受け継ぎ、濤瀾乱れによる匂口の冴えた明るさが特徴的です。
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大阪城天守閣蔵
刀 銘 河内守国助
2代「河内守国助」は「中河内」と呼ばれ、「大坂新刀」の繁栄に自身の兄弟や弟子達と貢献しました。自身が考案した「拳形丁子」という乱刃を焼くのが特徴で、古備前派の流れを受ける一文字に見られる華美な刃文を得意とし、「新刀一文字」とも称されるなど人気でした。
3.大阪城天守閣所蔵の
甲冑
大阪城天守閣では、刀剣・日本刀だけではなく甲冑(鎧兜)も多数所蔵しています。
細かな意匠や装飾の美しさ、時代ごとの構造の違いを鑑賞してみて下さい。
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重要美術品
大阪城天守閣蔵
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黒韋威胸紫紅白胴丸
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室町時代、15世紀頃の遺品。胸部と裾は色糸、その間は黒染めのなめし革で結び合わせた製造様式で仕上げられています。胴丸は右脇で胴を開閉する形式の鎧で、当時は下級武士の用いる物としてそれほど尊重されなかったため、きれいに残っている物は珍しく、重要美術品として扱われています。
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大阪城天守閣蔵
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伊予札腰取二枚胴具足
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金箔と動物の耳のような左右の二枚貝、肩を超えるストレートロングの毛が特徴的な兜は、男性のかぶり物である烏帽子(えぼし)をかたどっています。錆塗の袖と腰まわりは、黒と金の対比の際立つ色調に変化を付けます。美濃国の今尾城(いまおじょう)主、市橋長勝(いちはしながかつ)が関ヶ原の戦いで着用したと伝えられ、兜の正面には合戦中の弾痕らしき凹みが残っています。
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4.大阪歴史博物館へ!


次に訪れたのは、大阪歴史博物館。常設展示室へは、1階からエレベーターで10階へ上がります。10階は「古代」のフロアで、奈良時代、大阪の地に築かれた巨大な難波宮の世界。原寸大に復元された大極殿に圧倒されます。9階は「中世・近世」のフロア。豊臣秀吉の築いた街並みや、江戸時代に天下の台所と呼ばれ町人文化が栄えた浪花(なにわ)の活気に溢れた暮らしが再現されています。8階、7階は「近現代」のフロア。実物大の遺跡の発掘現場や、近代から現代の懐かしい大阪の街が現れます。
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大阪歴史博物館の各階展示
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- 開館時間
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9時30分~17時(最終入館16時30分)
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- 休館日
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火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日~1月4日)
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- 入館料
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大人:600円、
高校生、大学生:400円、
中学生以下:無料
常設展示・大阪城天守閣セット券:1,000円
5.大阪歴史博物館所蔵の
刀剣・日本刀
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- 展示フロア
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7階
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- 展示期間
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2019年10月2日(水)
~11月25日(月)
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直刀 銘 大和住
月山貞利謹作
/平成寿五年三月吉祥日月山貞利は月山貞一(2代)の子で、大阪月山派の5代目。奈良県の無形文化財にも指定され、月山貞一が奈良県に開いた鍛錬場で現在も鍛刀を行なっています。この作品は、四天王寺所蔵の「丙子椒林剣」(へいししょうりんけん)をモデルに作られました。彫刻した溝に金象嵌(きんぞうがん:金を埋め込む技法)で4文字を「世界平和」に置き換え、古典にならいながらも現代の理念を吹き込んだ渾身の一作です。
6.特別展の刀装具コレクション
大阪歴史博物館が力を注いでいる「特別展」。
優れた文化財や地域の歴史・文化などを紹介しています。
2019年10月5日(土)~12月1日(日)には刀装具を展示する特別展が開催されました。
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特別展「勝矢コレクション刀装具受贈記念 決定版・刀装具鑑賞入門」
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昭和を代表する刀装具コレクターであり、刀装具研究者である勝矢俊一氏(1895~1980年)。2018年に俊一氏の次男である勝矢寛雄氏から、勝矢家所蔵の貴重な刀装具927点が大阪歴史博物館に一括寄贈されました。その受贈を記念し、膨大なコレクションのうち選りすぐりの約200点が、6階特別展示室で展示され、刀剣ファンはもちろん、刀剣初心者にも刀装具の魅力を広く伝える企画として開催されました。
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- 開催期間
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2019年10月5日(土)
~12月1日(日)
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- 会場
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6階 特別展示室
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- 休館日
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火曜日
※ただし、10月22日は開館、10月23日は休館
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- 開館時間
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9時30分~17時(会期中の金曜日は20時まで)
※最終入館は閉館30分前
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- 特別展観覧券
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大人:800円、高校生・大学生:600円、
中学生以下:無料
常設展+特別展
大人:1,320円、高校生・大学生:940円
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牡丹獅子図鐔
銘 増田明珍紀
宗胤鍛煉之
/天保四年八月日
伊藤正常彫之 -
明珍(みょうちん)という姓を持つ職人は、甲冑(鎧兜)を制作する甲冑師として活躍していたことが多かったと言われています。鉄に精通していたため、刀剣・日本刀の鉄鐔(てつつば)の制作にも多く携わりました。本作は、明珍宗胤(そういん/むねたね)が鍛えた鉄地に、武州伊藤派の流れを汲む鐔工(つばこう)、伊藤正常が牡丹獅子を彫り上げた合作です。
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蟷螂の斧図鐔 無名
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表面には虫ばかりが描かれていますが、裏面を観ると車輪がある不思議な図柄です。これは、「弱者(小さなカマキリ)が、強者(高貴な人物を乗せた車輌)に斧(前脚)を振るい上げても無謀だ」という中国の故事「蟷螂の斧」に由来しています。表面で自然景の図柄と思わせておいて裏面でどんでん返しをする、遊び心が効いた作品です。
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鯉図小柄 銘 東嶽子
石黒政常(花押) -
18世紀から19世紀にかけて活躍した江戸の金工、石黒政常(いしぐろまさつね)。石黒派は絢爛な花鳥表現が真骨頂だと言われていますが、本作は鯉がモチーフ。鯉の質感は、的確な肉取りと朧銀(ろうぎん)地に金をすりはがすことで表現しています。さらに、その技術を裏面にも施すことで、世界観を統一。石黒政常が、様々な表現技術を持つ腕利きの金工だったことが分かります。
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関羽留守模様図
小柄 銘 後藤光美(花押) -
幕府お抱え金工である後藤宗家の15代目、後藤光美(ごとうみつよし)。赤銅に魚の卵のような円文を連続して打ち込む赤銅魚々子(ななこ)地に、高彫色絵と彫刻技法を使う後藤宗家の家風に則った作品を多数残しています。本作は縦図の小柄に青龍刀を表し、三国志で有名な関羽の存在を暗示。主体となる人物ではなく持ち物を表現し、暗示する留守模様が粋な表現として好まれました。
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葡萄に栗鼠図二所物
銘(小柄・笄)
野村正光 -
阿波国の蜂須賀(はちすか)家に代々仕えた野村家の6代目、野村正光(のむらまさみつ)による本作。朧銀地を土台に、赤銅魚々子地に高彫色絵の地板をはめ込み、その額縁に金を巡らせています。ブドウとリスの組み合わせは、「武道に律す」と語呂が合うことから武士に好まれるものでした。
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勝虫図縁頭
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高い表現力と技術を持つ村上如竹(むらかみじょちく)の弟、村上正則(むらかみまさのり)による作品。トンボは前に向かって飛ぶことから、勝虫(かつむし)として武士の装いに用いられました。
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一条戻橋図縁頭
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2代目・玉川美久(たまがわよしひさ)作。渡辺綱(わたなべのつな)の鬼女退治伝説をモチーフに、頭には鬼女が自分の片腕を手にする様子を、縁には名刀・髭切(ひげきり)を持つ綱の姿が表現されています。
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天狗に牛若丸図目貫
割際端銘 -
岩間政廬(いわままさよし)作の表裏に肉合彫(ししあいぼり)をした天狗と牛若丸が配された目貫。黒味の強い朧銀地の枠に描かれた天狗と牛若丸が一層迫力を感じさせます。
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朧銀(ろうぎん)とは…
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朧銀は、金や銀に比べて見た目では判別がしづらい金属。およそ銅3、銀1の割合の合金で、銀の割合が4分の1であることから「四分一(しぶいち)」とも呼ばれます。灰褐色の色合いであることが多いですが、配合の割合を変えて色調を調整することもあります。
花押(かおう)とは…
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花押とは、署名の代わりに使用する、簡略化した記号。つまりサインのようなものです。現代において有名人が書くサインのように、崩して表されています。
7.石切劔箭神社へ!
天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の兄、饒速日尊(にぎはやひのみこと)とその子、可美真手命(うましまでのみこと)の二柱を祭神としている石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)。本殿前と神社入口の百度石の間を行き来する「お百度参り」が有名で、全国から多くの参拝客が訪れます。


「剣」と「矢」に
ゆかりのある神社-
社名の中にある「劔」は「剣」の異体字、「箭」は「竹製の矢」を意味しています。境内にある絵馬殿の屋根上にも、剣と矢が天に向かって立てられ、神社のシンボル的な存在となっています。宝物館にも数々の刀剣・日本刀が収められています。
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百度石
石切劔箭神社は、「でんぼ(腫れ物)の神さん」と言われるように、腫れ物などの病気を治してくれる神社と信じられています。「お百度参り」は願いをかけながら境内に2つある「百度石」を100回往復してお祈りすることを言います。しかし、必ずしも100回繰り返さなくとも、自分で決めた回数で構いません。心を込めてお参りすることが大切です。
8.石切劔箭神社 秋の宝物館公開
石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)では毎年、春と秋に宝物館が一般公開されます。普段は観ることができない奉納刀を間近で眺められるチャンスです。令和元年の秋にも「よみがえる奉納刀・参」として「小狐丸」と「小烏丸(写し)」をはじめとした宝物館の刀剣が無料で特別公開されました。「石切丸」は入場に500円の割符守が必要な特別展示「~幽玄の美 八大刀剣の輝き 弐~」にて公開されました。
無料拝観
特別公開
「よみがえる奉納刀 参」-
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- 開催期間
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2019年9月15日(日)
~10月22日(火)
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- 公開時間
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9~16時
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※記載期間の特別公開は終了しました。
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太刀 小狐丸
平安時代、稲荷明神の相槌を得て名剣を鍛え上げる能の演目「小鍛冶」でも有名な刀匠、三條宗近(さんじょうむねちか)作の本刀。三條宗近は三條有成の父とも伝えられ(諸説あり)、京都三條(三条)で刀を鍛えた刀剣の祖のひとり。石切劔箭神社所蔵のこの刀は、稲荷明神の相槌を得て鍛え上げられた名剣「小狐丸」と謂われています。
有料拝観
特別展示
「~幽玄の美 八大刀剣の輝き 弐~」-
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- 開催期間
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2019年9月15日(日)
~10月20日(日)
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- 公開時間
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9~16時
※拝観には割符守(500円)が必要
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※記載期間の特別公開は終了しました。

縦型展示
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宝物館で公開されていた特別展示。展示方法は珍しく、刀を360度観ることができる「縦型展示」です。ここでは、美しい奉納刀を「縦」の姿のままの写真でご紹介します。
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脇差 無銘
全長約66cm、刃長約52cmの大磨り上げ無銘。南北朝時代や室町時代の作品と推定されています。全長は小狐丸とほぼ同じでありながら、全く異なる雰囲気を漂わせます。中直刃(ちゅうすぐは)には、刀身に沿って太い溝が1本だけ彫られた棒樋(ぼうひ)が入り、刀身の手元の金具である金鎺(きんはばき)はしっかりとした拵えでかなりの業物です。
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脇差 河内守国助
大坂新刀の先駆者である初代国助の次男、2代目・河内守国助(かわちのかみくにすけ)の作。本刀には、得意とした拳骨丁子(げんこつちょうし)の刃文は見られませんが、焼き出しは直刃(すぐは)で真っすぐに伸び、ゆったりとした互の目(ぐのめ)という形状の刃文になっています。発見時の状態からは考えられないほどの綺麗な仕上がりに蘇りました。
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脇差 繁慶
鉄砲鍛冶から刀鍛冶になったことで有名な江戸時代の刀工、繁慶(はんけい)。本刀は社家宅の火災に巻き込まれて、ほぼ焼け身となってしまったものと推察されます。火災に見舞われると刃文が消えてしまうと言われていますが、刀の一部分のみを磨く「窓開け」という技法を用いているので、地鉄と刃文の様子を観ることができます。
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薙刀 丹波守吉道
関鍛冶の兼道(かねみち)を始祖とする三品派(みしなは)、兼道の三男である丹波守吉道(たんばのかみよしみち)作。丹波守吉道は複数の地域や時代で活躍していたため、本作の丹波守吉道がどの地域のどの時代の刀工なのか特定できておりません。
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刀 築後大掾
藤原國房江戸初期から明治時代にかけて、伊予国(愛媛県)で名を馳せた刀匠、初代藤原國房によるものではないかと推定されている本作。「大太刀 蛍丸(写し)」を作刀し、現在も活躍する刀匠の福留房幸(ふくどめふさゆき)からは、関鍛冶の作に似ていると評されています。
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刀剣以外にも、貴重な御神宝を公開
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天王日月銘獣文帯四神
四獣鏡 -
3世紀、邪馬台国の女王卑弥呼が中国の魏帝から受け取った「三角縁神獣鏡」のひとつ。この鏡と同じ鋳型で制作した鏡(同笵鏡)が他に一面あり、京都府椿井大塚山古墳から出土しています。
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奉納矢
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石切劔箭神社に由縁のある箭(矢)の奉納品。1748年、現在の西石切町を中心とする植附(うえつけ)という地域の住人、田口氏によって当時寄進された物です。
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単鳳環頭大刀杷頭
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鉄刀の杷頭(つかがしら)に取り付けた装飾部。環状部分の中央には鳳凰が形作られています。中国で制作されて日本列島に搬入され、各地へ配布されたものと見られています。
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森祖先 猿
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江戸時代後期の絵師、森狙先(もりそせん)による作品。主に動物画を描き、特に猿画の名人と言われています。本画は、晩年「狙仙」と名乗る前の「祖先」時代のものです。
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大野竹皐 岩下の茶会
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田能村直入(たのむらちょくにゅう)の門下である大野竹皐(おおのちくこう)による、昭和7年の作品。若い頃から鍛えた腕による趣と、穏やかな人柄が作品から感じられます。
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今回協力してくれたのは…
大阪城公園
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大阪城天守閣を中核に据えた都市公園。1924年(大正13年)「大手前公園」として開園、その後1931年(昭和6年)、大阪城天守閣の復興に伴い「大阪城公園」に改称。「大阪城音楽堂」や野球場、弓道場などの施設もあり、人々の憩いの場となっています。
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大阪城天守閣
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大阪のシンボルとして、市民の心に深く根ざしている大阪城天守閣。国内外からの観光客の人気観光スポットです。1931年(昭和6年)に竣工した現在の天守閣は、歴史博物館として多くの貴重な資料を展示。8階の展望台からは大阪の街を一望することができます。
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大阪歴史博物館
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大阪市の「難波宮跡と大阪城公園の連続一体化構想」の一環として、NHK大阪放送局との複合施設として2001年(平成13年)に建設されました。都市「おおさか」を紹介する歴史系総合博物館として、「モノ」や遺跡を通して社会や文化を考える博物館を目指しています。
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石切劔箭神社
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東大阪市にある古社。「石切さん」「でんぼの神さん」として古くから厚い信仰を集めています。
腫れ物や病気が治るという「お百度参り」をしに全国から参拝者が訪れます。重要美術品の「石切丸」など名のある刀剣・日本刀を多く所蔵しています。詳しくは施設の詳細ページを
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2019年11月の情報をもとに制作しています。 ※転載・複製を禁じます。
大阪周辺で刀剣を所蔵・展示している施設
大阪府だけでなく、近畿地方には他にも刀剣を所蔵している展示施設や神社があります。歴史を感じながら巡ってみましょう。
藤森神社京都府
- 古くから皇室と縁が深く
歴史的な名刀を所蔵する神社 -
- 所蔵刀
- 鶴丸国永(写し)
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藤森神社は約1,800年前に神功皇后によって創建されました。勝運と馬の神様として親しまれ、菖蒲の節句発祥の地としても知られます。現在天皇家所蔵の刀、鶴丸国永が一時期奉献されていたと伝えられ、その縁から刀匠藤安将平が作刀した鶴丸国永の写しが奉献されています。
- 所在地:京都市伏見区深草鳥居崎町609
- 電話:075-641-1045
- HP:http://www.fujinomorijinjya.or.jp/
詳しくは施設の詳細ページを
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春日大社奈良県
- 各時代の貴重な刀剣を所蔵する
1,250年の歴史がある神社 -
- 所蔵刀
- 金地螺鈿毛抜形太刀
など
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平城京の守護と国民の繁栄を願って創建され、平成30年には創建1250周年を迎えた神社。「春日大社国宝殿」では国宝352点、重要文化財971点など多くの文化財を所蔵。各時代を代表する太刀など、春日大社でしか所蔵していない貴重な刀剣も。年3回開催する特別展にあわせて所蔵品を随時公開し、刀剣・日本刀、甲冑(鎧兜)の展示も行ないます。
- 所在地:奈良県奈良市春日野町160
- 電話:0742-22-7788
- HP:http://www.kasugataisha.or.jp/
詳しくは施設の詳細ページを
ご覧下さい!
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