湊川神社 湊川神社
湊川神社本殿
兵庫県神戸市にある「湊川神社」(みなとがわじんじゃ)は、「楠木正成公:大楠公」(くすのきまさしげこう:だいなんこう)を祀る神社。鎌倉時代末期、正成公は「足利尊氏」(あしかがたかうじ)らと共に、倒幕の原動力となりました。その後、「後醍醐天皇」(ごだいごてんのう)を中心とした「建武の中興」(けんむのちゅうこう)への不満を抱いた尊氏らが反旗を翻しましたが、正成公は最後まで天皇への忠誠を尽くしたのです。類稀なる武勇はもちろんのこと、忠義を貫いた正成公への敬愛の念を込めて、当社は「楠公さん」(なんこうさん)と呼ばれています。
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湊川神社の歴史

兵庫県神戸市にある「湊川神社」の歴史について、ご紹介します。

湊川神社とは

湊川神社は1872年(明治5年)「明治天皇」の御沙汰により楠木正成公の墓地、殉節地(じゅんせつち:正義のために命を捧げた場所)などを境内に定めて創建されました。その背景には、正成公が後醍醐天皇に対して忠義を貫いた姿があったのです。

最期を迎えた「湊川の戦い」では、正成公が約700騎を引き連れて尊氏軍の「足利直義」(あしかがただよし)が率いる大軍勢に対峙しました。兵力的には圧倒的に不利な状況でしたが、正成公はひるむことなく、約6時間の戦いで突撃を繰り返すこと16回。一旦は直義らを須磨・上野まで退却させるほどの奮闘を見せましたが、16度目の突撃を終えたあと残っていたのは、わずか73騎。衆寡敵せず(しゅうかてきせず:多数と少数では相手にならないこと)、遂に湊川近くの集落にあった民家に入った正成公は、弟の「楠木正季卿」(くすのきまさすえきょう)と刺し違えて一族の者と共に自刃しました。

正成公の死後、彼を慕う人々によって塚が守られてきましたが、江戸時代に入り、正成公を絶賛する人物が登場します。それが「徳川光圀公」(とくがわみつくにこう)です。時代劇「水戸黄門」で有名な光圀公は、歴史書「大日本史」の編纂に携わっており、その過程で最後まで南朝の後醍醐天皇に忠誠を尽くしたことで、足利氏が奉じた北朝に対する「逆賊」として扱われていた正成公こそが忠臣にふさわしいと評価。それが表れているのは、光圀公が1692年(元禄5年)正成公の墓に建立した石碑の「嗚呼忠臣楠子之墓」という文字でした。

正成公が最期のときに弟・正季卿と誓い合った言葉は「七生滅賊」。何度生まれ変わっても国の平安を乱す賊と戦うことを意味するこの言葉から、圧倒的な劣勢の中でも最後まで逃げることなく、敵に突撃した正成公の心を読み取ることができると言えます。

正成公と日本刀

湊川神社には数多くの刀剣類が納められていますが、その中でも神社創建の歴史と所縁が深く貴重な物が、明治天皇御奉納の「太刀」です。湊川神社は、1868年(明治元年)に創祀の御沙汰が明治天皇から下され、創建は1872年(明治5年)。明治天皇は当時、刀工としてすでに名高かった「栗原信秀」を召し出し、創建間近の1870年(明治3年)に湊川神社へ奉納する太刀の作刀をお命じになりました。信秀は、元来、刀工ではなく金具師であったと言われていますが、素質が高かったこともあり、御用刀工並の厚遇を得て筑前守の名を拝受。御奉納の太刀以後にも幾度か作刀のご下命があり、その技術力を活かして「靖國神社」の「御霊代の鏡」(みたましろのかがみ)も謹作しています。

この他、正成公の佩刀として伝承されている物に、国宝の太刀「小竜景光」(こりゅうかげみつ)があります。この名前は、鎺元(はばきもと:刀身と鍔が接する部分にある鎺金がある部分)に精巧な「倶利伽羅竜」(くりからりゅう)が彫られていることに由来。

作者は、鎌倉時代末期に活動していた備前長船派3代目の刀工「景光」(かげみつ)。茎(なかご)を磨上げ(すりあげ:短くすること)、刀身を短縮したことで、竜の彫物が柄(つか)の中に隠れて頭だけがのぞいているような状態となっていることから、「のぞき竜景光」とも呼ばれました。江戸時代に河内(現在の大阪府)の農家で発見されるまでの来歴は謎に包まれていますが、のちに明治天皇の佩刀に。現在は、「東京国立博物館」の所蔵となっています。

    • 楠木正成
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湊川神社写真一覧

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  • 湊川神社
    湊川神社の本殿です。
  • 湊川神社本殿正面
    本殿の正面です。
  • 湊川神社本殿内
    本殿の奥には正成公がお祀りされています…
  • 湊川神社本殿 夜
    本殿は夜になると灯りがともされます。
  • 湊川神社結婚式用
    神前式の結婚式では、本殿前に赤絨毯が敷…
  • 湊川神社手水舎
    湊川神社の手水舎です。
  • 湊川神社手水舎アップ
    手水舎でお清めをしてお参りをします。
  • 湊川神社社務所
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  • 湊川神社狛犬
    立派な狛犬様がいます。
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    湊川神社の境内にある楠本稲荷神社です。
  • 湊川神社稲荷神社鳥居
    楠本稲荷神社の鳥居です。
  • 湊川神社鳥居
    参道にある鳥居です。
  • 湊川神社鳥居アップ
    鳥居のアップです。
  • 湊川神社表門
    湊川神社の表門です。
  • 湊川神社表門 看板
    表門に掛けられた扁額です。
  • 湊川神社門裏側
    参道から見た表門のアップです。
  • 湊川神社表門前燈籠
    表門の前にある燈籠です。
  • 湊川神社社号標
    湊川神社の社号標です。
  • 湊川神社 ご由緒
    湊川神社のご由緒が書かれた看板です。
  • 湊川神社案内図
    境内の案内図です。
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  • 本殿の正面です。
  • 本殿の奥には正成公がお祀りされています。
  • 本殿は夜になると灯りがともされます。
  • 神前式の結婚式では、本殿前に赤絨毯が敷かれます。
  • 湊川神社の手水舎です。
  • 手水舎でお清めをしてお参りをします。
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  • 湊川神社の境内にある楠本稲荷神社です。
  • 楠本稲荷神社の鳥居です。
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  • 湊川神社の表門です。
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湊川神社の紹介動画

湊川神社

湊川神社の
主な収蔵作品

湊川神社の収蔵作品をご紹介します。
※展示内容は時期によって異なります。

太刀 銘 栗原信秀

※この写真は湊川神社様からご提供頂いております。

  • 鑑定区分
  • 時代
    明治時代
  • 制作国
    武蔵国
  • 刀工
    栗原信秀
日本刀解説
明治天皇御下賜刀

湊川神社施設情報

湊川神社の施設情報です。「この施設の詳細を見る」ボタンからより詳しい投稿情報をご確認頂けます。

所在地 〒650-0015
兵庫県神戸市中央区多聞通3丁目1-1
電話番号 078-371-0001
交通アクセス 「高速神戸駅」下車 徒歩約3分

交通アクセス情報を見る

拝観時間 [境内]
拝観自由
[宝物殿]
9時30分~16時30分(休館日 毎週木曜日)
拝観料 [境内]
無料
[宝物殿]
大人 300円、高・大学生 200円、小・中学生 100円
※団体割引有り
駐車場 有り
公式サイト http://www.minatogawajinja.or.jp/

「湊川神社」
施設情報サイトの
ご紹介

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湊川神社の地図

湊川神社
湊川神社
施設所在地
湊川神社

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こちらのページでは、兵庫県神戸市にある「湊川神社」についてご紹介しています。
ここでは、神社・仏閣の施設名、所在地、アクセスなどの基本情報をご覧頂くことができます。そしてさらに、その神社・仏閣の歴史や写真、動画など様々な施設情報もご紹介。写真や動画で観る刀剣も素敵ですが、実際に観る刀剣のその美しさや魅力は、写真や動画の物とは格段に違うことでしょう。
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