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日本刀にまつわることわざをイラスト付きでご紹介します。 日本刀は武家の表道具として、生活の一部であったことから、長い間大切にされてきました。普段何気なく使っている言葉の中にも、日本刀が由来になっていることわざは数多くあります。
道端で刀の鞘がぶつかり、武士どうしの争いへと発展することから、つまらないことをめぐって喧嘩すること。
鞘(さや)の口元が緩んで刀が抜けてしまうことよりも、口を滑らせることのほうが余程危険であること。
刀の鞘(さや)を持ち上げることから、争いに参加しようとすること。
日本刀の外側の鉄がはがれ芯がむき出しになる如く、人間の本性や本音が明らかになること。
刀鍛冶が「蹈鞴」を足で踏みつけて空気を送るように、激しく地面を踏んで怒ったりわめいたりすること。
舌は鋭い剣のように軽率な発言によって、命を脅かされることもあるため、言葉は慎重に扱うべきということ。
刀の小高い部分の鎬(しのぎ)が戦い中に削れてしまうくらい、激しく戦うこと。
武士が刀で切腹することから、自らのお金を出して責任を取ること。
一本の剣を10年間大切に磨く如く、時間をかけて努力を重ねて実力を発揮する機会を待つこと。
「錐刀」とよばれる小さな刀のような、わずかばかりの利益のこと。
「錐刀」という小さな刀で大きな山を切り崩すように、小さな力で強大な相手に立ち向かうこと。
武士の戦で太刀を持って味方を援助しに行くことから、仲間の手助けをすること。
切羽(せっぱ)が詰まって刀が抜けなくなるように、状況をどうにもできないこと。
揉め事を解決するために相手と話し合いをすること。刀の鍔の「切羽」や「鎺(はばき)」に手をかけて交渉するという武士の習慣から。
狭い家の中では長い刀を振りかざすことができないことから、様々なしがらみのせいで力をうまく発揮できないこと。
曲がり具合の異なる刀と鞘(さや)のように、考え方の相性が合わないこと。
切りやすい大根を、「正宗」のような名刀で切るということから、大したことでもないのに大袈裟なことをする例え。
刀を高い位置に振りかざすような、上から目線の態度で相手に接すること。
大小の刀は武士にとって最も大切な物で、魂が込められているということ。
体格の大きな武士が腰に本物の刀を差している状況を表しており、全く問題ないことの例え。言うまでもない、念には及ばないという意味で用いる。
刀鍛冶が蹈鞴を力強く踏んで空気を送る様子は、空足を踏んでいるように見えることから、勢いあまって数歩進んでしまうこと。
立派な太刀を使って戦う如く、張り合って真剣に立ち向かうことができないということ。
もともと武士が持つべき刀を町人が好むように、身分不相応なことをすること。
切れ味の悪い刀に鋼を焼き付けるように、その場しのぎの知識を身につけること。
刀の鍔(つば)に接する部分のように、物事の大事な局面のこと。
刀の鍔(つば)をぶつけ合って戦いの決着がつかなくなることから、実力の互角な者同士が争って膠着状態に陥ること。
日本刀の刃の部分を裸足で渡り歩くような、非常に危ない試みをすること。
家宝として代々伝えられてきた名刀という意味から、いざと言うときにしか使わない、とっておきの切り札のこと。
筆と小刀を使って仕事をする位の低い役人という意味から。
紙のない時代に、木や竹に筆で文字を書き、書き誤ると小刀で削って修正するだけの役人。
道理に反抗して刀を向けることができないように、どんな無法者も摂理には敵わないということ。
切れなくなった刀を研がないでそれを作った鍛冶を恨んではならないということから、自らを磨く努力をせずに生まれた環境を恨んではいけないという意味。
短刀であるドスを用いて脅すように凄みを利かせた声のこと
ドスとは短刀のことであり、短刀を懐に隠し持つこと。
首のない胴体を使って刀の試し斬りをする「土壇」のような、絶体絶命の状況に立たされること。
刀を打つ鍛冶屋の槌の音がそろわないように、物事のつじつまが合わないこと。または、間の抜けた行動を取ること。