刀剣ことわざ集(さ・た行)

日本刀にまつわることわざをイラスト付きでご紹介します。 日本刀は武家の表道具として、生活の一部であったことから、長い間大切にされてきました。普段何気なく使っている言葉の中にも、日本刀が由来になっていることわざは数多くあります。

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さ・た行

鞘当て

さやあて

道端で刀の鞘がぶつかり、武士どうしの争いへと発展することから、つまらないことをめぐって喧嘩すること。

鞘当て

鞘走りより口走り

さやばしりよりくちばしり

鞘(さや)の口元が緩んで刀が抜けてしまうことよりも、口を滑らせることのほうが余程危険であること。

鞘走りより口走り

鞘持ち立て

さやもちだて

刀の鞘(さや)を持ち上げることから、争いに参加しようとすること。

鞘持ち立て

地金がでる

じがねがでる

日本刀の外側の鉄がはがれ芯がむき出しになる如く、人間の本性や本音が明らかになること。

地金がでる

地蹈鞴を踏む (地団駄を踏む)

じたたらをふむ(じだんだをふむ)

刀鍛冶が「蹈鞴」を足で踏みつけて空気を送るように、激しく地面を踏んで怒ったりわめいたりすること。

地蹈鞴を踏む  (地団駄を踏む)

舌の剣は命を絶つ

したのつるぎはいのちをたつ

舌は鋭い剣のように軽率な発言によって、命を脅かされることもあるため、言葉は慎重に扱うべきということ。

舌の剣は命を絶つ

鎬を削る

しのぎをけずる

刀の小高い部分の鎬(しのぎ)が戦い中に削れてしまうくらい、激しく戦うこと。

鎬を削る

自腹を切る

じばらをきる

武士が刀で切腹することから、自らのお金を出して責任を取ること。

自腹を切る

十年一剣を磨く

じゅうねんいっけんをみがく

一本の剣を10年間大切に磨く如く、時間をかけて努力を重ねて実力を発揮する機会を待つこと。

十年一剣を磨く

錐刀の利

すいとうのり

「錐刀」とよばれる小さな刀のような、わずかばかりの利益のこと。

錐刀の利

錐刀をもって泰山を墜つ

すいとうをもってたいざんをこぼつ

「錐刀」という小さな刀で大きな山を切り崩すように、小さな力で強大な相手に立ち向かうこと。

錐刀をもって泰山を墜つ

助太刀

すけだち

武士の戦で太刀を持って味方を援助しに行くことから、仲間の手助けをすること。

助太刀

切羽詰る

せっぱつまる

切羽(せっぱ)が詰まって刀が抜けなくなるように、状況をどうにもできないこと。

切羽詰る

切羽鎺する

せっぱはばきする

揉め事を解決するために相手と話し合いをすること。刀の鍔の「切羽」や「鎺(はばき)」に手をかけて交渉するという武士の習慣から。

切羽鎺する

狭家の長刀

せばやのちょうとう

狭い家の中では長い刀を振りかざすことができないことから、様々なしがらみのせいで力をうまく発揮できないこと。

狭家の長刀

そりが合わない

そりがあわない

曲がり具合の異なる刀と鞘(さや)のように、考え方の相性が合わないこと。

そりが合わない

大根を正宗で切る

だいこんをまさむねできる

切りやすい大根を、「正宗」のような名刀で切るということから、大したことでもないのに大袈裟なことをする例え。

大根を正宗で切る

大上段に振りかぶる

だいじょうだんにふりかぶる

刀を高い位置に振りかざすような、上から目線の態度で相手に接すること。

大上段に振りかぶる

大小は武士の魂

だいしょうはぶしのたましい

大小の刀は武士にとって最も大切な物で、魂が込められているということ。

大小は武士の魂

大丈夫金の脇差

だいじょうぶかねのわきざし

体格の大きな武士が腰に本物の刀を差している状況を表しており、全く問題ないことの例え。言うまでもない、念には及ばないという意味で用いる。

大丈夫金の脇差

踏鞴を踏む

たたらをふむ

刀鍛冶が蹈鞴を力強く踏んで空気を送る様子は、空足を踏んでいるように見えることから、勢いあまって数歩進んでしまうこと。

踏鞴を踏む

太刀打ちができない

たちうちができない

立派な太刀を使って戦う如く、張り合って真剣に立ち向かうことができないということ。

太刀打ちができない

町人の刀好み

ちょうにんのかたなごのみ

もともと武士が持つべき刀を町人が好むように、身分不相応なことをすること。

町人の刀好み

付け焼き刃

つけやきば

切れ味の悪い刀に鋼を焼き付けるように、その場しのぎの知識を身につけること。

付け焼き刃

鍔際

つばぎわ

刀の鍔(つば)に接する部分のように、物事の大事な局面のこと。

鍔際

鍔競合い

つばぜりあい

刀の鍔(つば)をぶつけ合って戦いの決着がつかなくなることから、実力の互角な者同士が争って膠着状態に陥ること。

鍔競合い

剣の刃を渡る

つるぎのはをわたる

日本刀の刃の部分を裸足で渡り歩くような、非常に危ない試みをすること。

剣の刃を渡る

伝家の宝刀

でんかのほうとう

家宝として代々伝えられてきた名刀という意味から、いざと言うときにしか使わない、とっておきの切り札のこと。

伝家の宝刀

刀筆の吏

とうひつのり

筆と小刀を使って仕事をする位の低い役人という意味から。
紙のない時代に、木や竹に筆で文字を書き、書き誤ると小刀で削って修正するだけの役人。

刀筆の吏

道理に向かう刃なし

どうりにむかうやいばなし

道理に反抗して刀を向けることができないように、どんな無法者も摂理には敵わないということ。

道理に向かう刃なし

研がずに鍛冶を恨むな

とがずにかじをうらむな

切れなくなった刀を研がないでそれを作った鍛冶を恨んではならないということから、自らを磨く努力をせずに生まれた環境を恨んではいけないという意味。

研がずに鍛冶を恨むな

どすの利いた声

どすのきいたこえ

短刀であるドスを用いて脅すように凄みを利かせた声のこと

どすの利いた声

どすを呑む

どすをのむ

ドスとは短刀のことであり、短刀を懐に隠し持つこと。

どすを呑む

土壇場

どたんば

首のない胴体を使って刀の試し斬りをする「土壇」のような、絶体絶命の状況に立たされること。

土壇場

とんちんかん

とんちんかん

刀を打つ鍛冶屋の槌の音がそろわないように、物事のつじつまが合わないこと。または、間の抜けた行動を取ること。

とんちんかん

バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「刀剣ことわざ集」のページです。
武家にとって表道具であった日本刀(刀剣)は、武士たちの間でとても大切な物として扱われてきました。私たちが普段使っている言葉の中にも日本刀(刀剣)に関する言葉は多く残っています。
このページには「さ・た行」に関する刀剣のことわざを、イラスト付きで掲載しました。あなたが何気なく使っていたことわざが、日常生活と思わぬところで繋がっているかもしれません。
バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」の掲載内容は、日本刀(刀剣)・甲冑(鎧兜)の基礎知識をはじめ、日本刀(刀剣)の歴史や雑学、日本刀(刀剣)にまつわる歴史人や合戦、名刀を生み出した名工達の紹介など盛りだくさん。日本刀(刀剣)に関する各種アプリゲーム、刀剣・お城川柳、四文字熟語といった楽しむコンテンツも充実。日本刀(刀剣)や甲冑(鎧兜)に関する様々な情報を、あらゆる角度からバーチャルの世界でお楽しみ頂けます。

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