手にとっての鑑賞と写真撮影できる権利を謝礼品に

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アーカイブ ※この記事は2018年11月15日に発行されたものです。

ふるさと納税をして名刀に触れよう―そんな取り組みを茨城県水戸市が始めたが、申し込みが殺到し二時間足らずで締め切られた。

同市が「体験型謝礼品」として用意したのは、水戸徳川家に伝わる名刀「燭台切光忠」を手にとっての鑑賞と写真撮影ができる権利だった。水戸市内の徳川ミュージアムで来年(平成三十一年)二月二日または九日のどちらか寄付者が希望する日の午後四時から実施する。

申し込みにはクレジットカードで十万円の入金が必要。九月二十八日午前十時(平成三〇年)から募集を開始したところ、同十一時五十分ごろには二十人の定員に達してしまい、やむなく募集を締め切った。水戸市の市民税課によると、申し込み者の多くは女性と見られるという。

燭台切光忠は全長約六七センチの打刀。元は戦国武将・伊達政宗の所有で、政宗が近くにあった燭台ごと無礼な小姓を切った逸話から呼ばれる。第二代水戸藩主・徳川光圀が幼年のころに、政宗から譲ってもらったと伝わる。

本刀は大正十二年(一九二三)の関東大震災で被災し、現存しないと思われてきた。しかし、実際は水戸徳川家が他の多数の刀剣類と一緒に水戸市内で保管、徳川ミュージアムでは、平成二十七年から一般公開を始めた。刀身は焼けて黒く変色しており、鎺元から茎にかけて鎺の地金が溶着している。

「燭台切光忠」は日本刀を擬人化したオンラインゲーム「刀剣乱舞」にも登場していることから、根強い人気がある。

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