日本文化芸術文化事業

アーカイブ

アーカイブ ※この記事は2018年5月15日に発行されたものです。

土地活用をテーマに多角的な事業展開をする東建コーポレーション株式会社(愛知県名古屋市、左右田鑑穂社長)では、本社と同社の運営するホテル多度温泉(三重県桑名市)のレジデンス新館に、大名家伝来の甲冑や刀剣類を展示し、一般公開しています(入館無料)。

甲冑は戦いに赴く武者が晴れの姿を誇示するとともに、場合によっては死に装束ともなるものです。そこで、身分の高い武将が着用する甲冑は、贅の限りを尽くした入念な制作となっています。

そこには染織・漆芸・皮革・金工など千年以上も連綿と続く工芸技術が結集されており、総合芸術の粋とも言うべきものです。甲冑はあくまで防御を旨としながらも限りなく華麗であり、戦場にあって自己を顕示する兜の前立などには、現代のデザイナー顔負けの斬新さを見ることができます。

左右田さんは愛知県岡崎市生まれ。織田信長や豊臣秀吉・徳川家康などが天下統一を目指し覇権を競った古戦場が近隣に点在していたため、少年時代から武将たちの足跡を追って、何度も激戦の地を訪れていたそうです。

同社は現在、さまざまなスポーツ・文化を支援し、その振興に貢献しています。その中に、伝統の美と技を伝える甲冑や刀剣を取り上げることには、未来を生きる子供たちが飛躍の糧にしてほしいという願いが込められており、創業以来の理念に基づく芸術文化事業の大きな柱となっています。

東京オリンピック・パラリンピックの開催直前の二〇二〇年六月には、同社の運営による美術刀剣博物館「刀剣ワールド」が、名古屋市内に開館する予定です。今後開催される展覧会企画にも注目していきたいと思います。

前へ 記事一覧へ 次へ

注目ワード

ページトップへ戻る