開館記念特別展開催

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アーカイブ ※この記事は2016年7月15日に発行されたものです。

「森記念秋水美術館」が六月十一日、富山市に開館し、所蔵名品刀展「秋水の美」と、開館記念特別展「細川護煕の美と永青文庫の至宝」が始まった。

美術館は四階建て延べ床面積二一〇〇平方メートル。製薬会社リードケミカル㈱(森政雄社長)が開設したもので、外観は甲冑をイメージしている。屈指の愛刀家として知られ、公益財団法人日本美術刀剣保存協会の評議員長を務める森氏が収集した刀剣約二〇〇点を柱に、日本の近代美術史を代表する横山大観や川合玉堂らの作品、中国の陶芸などを紹介する。館の名称「秋水」(しゅうすい)は、曇りなく研ぎ澄まされた日本刀を表している。

開館記念式典では、館長の森氏が「世界に冠たる日本刀が集まった。地域の活性化にも貢献したい」と挨拶。続いて、元首相で永青文庫理事長の細川護煕氏や、高村正彦自民党副総裁、石井隆一知事、森雅志富山市長、高木繁雄富山商工会議所会頭、中井敏郎県薬業連合会長、日本美術刀剣保存協会の小野裕会長、千石町町内会の河本隆会長が加わり、テープカットを行なった。

ご当地は、正宗の兄弟子と言われる則重や三作の一人、郷義弘を生んだ越中国であり、室町時代には宇多派か活躍した有数の刀剣産地でもある。当館には、収蔵する越中刀工の展示と、その魅力を紹介する役割も期待されている。

開館の初年度は四回の展示が企画されている。重要文化財指定の虎徹(虎入道銘)や正宗・則重・郷義弘などの著名工をはじめ、将軍家や大名家伝来の優品、さらに宇多派刀工など越中国で作刀された刀剣を展示し、日本刀の持つ奥深い魅力について紹介する。同時に、日本刀に関連する美の世界として、刀装具をはじめ、甲冑なども展示される。

刀剣を主たる展示とする美術館・博物館開館のニュースは久しくなく、当館には刀剣業界のみならず、全国の美術ファンや刀剣女子からも歓迎と期待が寄せられている。

会期:六月十一日(土)~九月四日(日)

■森記念秋水美術館
〒九三〇-〇〇六六
富山市千石町一-三-六 ☎〇七六-四二五-五七〇〇
http://www.mori-shusui-museum.jp/

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