製精錬一貫の仕事をしのぶ

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アーカイブ ※この記事は2017年7月15日に発行されたものです。

「刀剣伝承館天田昭次記念館」は、新潟の奥座敷・月岡温泉の旅館街からほど近く、広大な丘陵地に広がる月岡カリオンパーク内にある。カリオンとは鐘のメロディー演奏装置のことで、そのタワーが広場の正面に建っている。

当館は平成三年に「カリオン文化館(刀剣伝承館)」としてオープン。当時は北蒲原郡豊浦町の第三セクターによる運営であったが、合併により新発田市に移管された。

天田昭次師は今から四年前の平成二十五年六月二十五日に亡くなられた。その後、館の内容に検討が行われ、昨年十月に前記に改称となりリニューアル開館した。

一階展示室には昭次師の作品をはじめ、父の貞吉ほか一門の刀剣類・資料が並ぶ。製精錬一貫の作刀を信条とした師だが、自家製鉄の施設も再現されている。

二階は工房の豊月山鍛刀所と思索の場であった生活空間を再現、また千葉工業大学元教授寺島慶一氏らから寄贈された和鉄や刀剣関係の図書も展示し、来館者の関心に応えている。

今年一月、久方ぶりに当地を訪れた。書籍の編纂に使用した天田師や師匠の栗原彦三郎らに関する資料を新発田市に受け入れていただいたので、その整理を兼ねての訪問である。

今後の当館には、展示と併せ、刀剣などに関する情報の蓄積と活用も期待される。

月岡は温泉のほか、近隣に優れたゴルフ場もいくつかある。一度訪ねていただきたいものである。

■刀剣伝承館
天田昭次記念館
〒959-2338
新潟県新発田市月岡温泉八二七 ☎〇二五四-三二-一一二一 水曜休館

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