岐阜関ケ原古戦場記念館
2020年1月・9月の情報をもとに制作しています。
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2020年1月・9月の情報をもとに制作しています。

戦国時代最大の戦いと言われる「関ヶ原の戦い」。その決戦の地・関ヶ原に「岐阜関ケ原古戦場記念館」が10月21日にオープンし、22日から一般公開が始まりました。
関ヶ原の戦いの歴史を五感で体験できる施設で、合戦に関する貴重な資料や収蔵品も多数展示予定。また、合戦の様子を再現した迫力満点の映像が映し出される大型スクリーンや、刀剣や火縄銃などの武器に触れられる体験コーナーもあります。
決戦の地ならではの歴史が学べる「岐阜関ケ原古戦場記念館」。見どころや楽しみ方をインタビューしました。
- ※新型コロナウイルス感染症対策のため、入館には事前予約が必要です。


「岐阜関ケ原古戦場記念館」の魅力をご紹介します!
岐阜関ケ原古戦場記念館担当者佐々木さん※2020年1月時点
- 交通アクセス
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岐阜県不破郡関ケ原町の「岐阜関ケ原古戦場記念館」への交通アクセスをご紹介します。
岐阜関ケ原古戦場記念館- 所在地
- 〒503-1501
岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原894-55
(関ケ原町役場西隣)
- アクセス
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- 電車・鉄道でお越しの方
- JR東海道本線「関ヶ原駅」下車 徒歩10分
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- 高速道路(インター)でお越しの方
- 名神高速道路「関ヶ原IC」から1.3km
伊吹山ドライブウェイ - 「伊吹山ドライブウェイ料金所(IC)」から
1.9km - 伊吹山ドライブウェイ
「山頂駐車場出入口(IC)」から8.2km
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1.関ヶ原の戦いの地に「岐阜関ケ原古戦場記念館」が開館!
岐阜県関ヶ原を舞台に繰り広げられた関ヶ原の戦い。歴史を守り続ける関ケ原町に新たな施設「岐阜関ケ原古戦場記念館」が誕生しました。物見櫓(ものみやぐら)や矢立(やたて)、馬防柵(ばぼうさく)をイメージした外観が特徴的な学習&観光スポットです。また、併設のショップでは関ヶ原古戦場にちなんだグルメやお土産を買うことができます。




数々の戦いの痕跡が点在し、町全体が古戦場の関ヶ原。町の中心に建つ記念館は、地上5階建ての建物です。エントランスは憩いの場としても使えるよう、開放的な空間に。
1階はグラウンドビジョンやスクリーンでの映像展示。
2階は「関ヶ原の戦い」に関する資料展示や体験コーナーで関ヶ原の歴史を学ぶ場になります。
3階はワークショップや歴史講座を開催する多目的室として利用予定。
5階の展望室からは関ヶ原の町を一望できます!


- 開館時間
- 9時30分~17時(最終入館16時30分)
- 休館日
- 毎週月曜日(祝日・振替休日の場合は翌日)
年末年始(12月29日〜1月3日)
- 入館料
- 大人:500円/大学生・高校生:300円
中学生以下:無料
- ※入館には、事前予約が必要です。


関ヶ原古戦場を守り、活かし、より多くの人に訪れてもらうことです。関ケ原町では昭和初期から歴史ある古戦場を保存していく活動を行なっており、2007年(平成19年)からは町民によるガイドボランティアや郷土史調査などを続けてきました。そういった活動実績を活かし、岐阜県と関ケ原町が協力して関ヶ原古戦場観光の拠点となる施設を目指して整備を進めてきました。また、地域の皆さんにとっても新たな関ヶ原のシンボルとして親しんでもらえればと考えています。
2.【1階】グラウンドビジョン&シアター
1階は主にグラウンドビジョンや大型シアターでの映像展示を行ない、合戦当時の人々の動きを体感できる空間です。入館口から入り、関ヶ原の戦いに至るまでの過程を映像で見ながらタイムスリップ気分でトンネルを進んでいきます。自慢のグラウンドビジョンとシアターで合戦の大きな流れを掴むことができます。
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関ヶ原の戦いにかかわる動き全体を俯瞰できる、縦4.7m×横7.7mの巨大な床面スクリーン。関ヶ原で行なわれた最大の決戦以外にも、全国各地では同時期にいくつもの戦いが勃発していました。このような国内の動きや、合戦当日に向けた武将達の動きを分かりやすく解説しています。
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縦4.5m×横13mの大きな曲面スクリーンは、大迫力の映像によって体全体が包み込まれるような感覚に!兵士の目線で、合戦に紛れ込んだかのような感覚を味わうことができます。客席は70席完備。座って鑑賞することで、じっくりと戦国の世界に浸れます。
- ※新型コロナウイルス感染症対策のため、鑑賞環境を変更する場合があります。


壮大な風景だけでなく、細かな動きも再現しているシアターの映像。合戦で活躍した武将達が登場します。教科書や書物を読むだけでは分からない、武将達の心の動きにも注目!武将ひとりひとりにスポットを当てた岐阜関ケ原古戦場記念館ならではの視点で合戦を体感できます。また、シアターから続くホールでは、合戦のあとの武将や日本国内がどうなったのかを映像などで解説します。
3.【2階】常設・企画展示室&戦国体験コーナー
関ヶ原の戦いについて時系列で資料展示を行なう2階の展示室。合戦の経緯や直前の動き、合戦の最中にあった様々な出来事が分かる150~200点の資料が並びます。戦国体験コーナーでは、レプリカの刀剣や火縄銃を実際に持って重さを体感したり、VRゴーグルを着け、シミュレーターで戦国武将と戦える武将体験も。また、世界三大古戦場の協定を結ぶベルギーの「ワーテルロー古戦場」(※1)とアメリカの「ゲティスバーグ古戦場」(※2)の軍服や武器などの貴重な資料を展示します。
- (※1)1815年に起こったナポレオン・ボナパルト率いるフランス軍と、ウェリントン公率いるイギリス・オランダ連合軍、プロイセン軍との間で行なわれた「ワーテルローの戦い」の地
- (※2)1861年から1865年にかけ、アメリカ合衆国の北部諸州と南部諸州との間で行なわれた内戦である南北戦争最大の激戦「ゲティスバーグの戦い」の地
- ※新型コロナウイルス感染症対策のため、戦国体験コーナーの体験状況を変更する場合があります。


常設展示の中でも、国内トップレベルと言って良いほど精巧に作られた甲冑の複製は、見学必至!徳川家康、石田三成をはじめとした有名武将7人の甲冑が揃って観られるのは、「岐阜関ケ原古戦場記念館」だけ。他にも、地元住民の方が丹念に研究してきた当時の町の様子や戦場へ向かうルートなどが導入された映像展示も。決戦の地である関ヶ原ならではの展示スペースとなっています。
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メイン展示となる「関ヶ原合戦図屏風」。江戸時代後期に描かれたもので、井伊家の赤備えが協調して描かれていることが特徴です。東西両軍の各隊の武将や馬標が詳しく描かれ、関ヶ原の戦いの名場面も随所に見られます。この興味深い屏風を映像とともに詳しく解説をしています。
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町内で出土した刀剣や矢じりなどの武器の他、合戦直前の武将達のやり取りが分かる文書なども展示。1階で体験した戦の様子を振り返りながら見学していきます。展示室内には海外の人にも分かりやすいよう、英語解説も用意されるとのこと。
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刀剣や火縄銃といった武具のレプリカに実際に触れ、重さや質感を体感できます。他にも、兜を被って記念写真を撮ったり、撮った写真をQRコードで読み取って画面の中で武将と共演したり。VRゴーグルを付けて戦国武将と戦えるシミュレーションゲームも!子どもから大人まで楽しめるコーナーです。
- ※新型コロナウイルス感染症対策のため、内容が変わる場合があります。
4.【5階】展望室で関ヶ原の町を一望!
1、2階で関ヶ原の歴史を学んだあとは、エレベーターで5階の360度ガラス張りの展望室へ。イメージした戦国時代の様子と現代の町を照らし合わせて、歴史への思いを馳せてみてはいかがでしょうか。四方に散らばる合戦の痕跡を一挙に観ることができ、古戦場の中心地にいることを実感できます。




高さ28mの「岐阜関ケ原古戦場記念館」は、町内で一番高い建物となります。最上階は見晴らしが良く、晴れた日には金華山の頂上に建つ岐阜城まで眺めることができます。全面ガラス張りの展望室からぐるりと町内を見渡したあとは、1階で案内しているレンタサイクルや史跡ガイドの解説付きウォーキングプラン(※)を利用して古戦場巡りに出かけてみてはいかがでしょうか。
- ※事前予約制。詳細はHPをご覧下さい。
5.岐阜関ケ原古戦場記念館周辺の歴史スポット
関ヶ原の戦いを物語る、周辺の関連スポットを紹介!
岐阜関ケ原古戦場記念館とあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。
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関ヶ原古戦場開戦地
東軍内での抜け駆けによって火蓋が切られた、戦いの開戦地
合戦当日の朝、徳川家康率いる東軍・松平隊と井伊隊が、先峰の福島隊の脇を通り抜け、西軍・宇喜多隊の前へ進出し発砲。この抜け駆けに怒った福島正則が、宇喜多隊に対して一斉射撃を仕掛けたのがこの場所であると言われています。周囲にビルなどの近代的建造物がないので、ゆっくりと歴史の物語に浸ることができます。
詳しくは施設の詳細ページを
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関ケ原古戦場の決戦地碑
小早川秀秋の寝返りによって勃発した、関ヶ原最大級の激戦地
石田三成を中心とした西軍が、徳川家康率いる東軍を包囲する形で布陣。西軍の勝利が確実とされたこの戦いですが、小早川秀秋の寝返りによって状況は一変、東軍が優勢となり西軍は敗北しました。この決戦地は、東軍諸隊が石田三成や諸将の首を狙って最大級の激戦が繰り広げられた場所と言われています。
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笹尾山・石田三成陣跡
竹矢来(※)・馬防柵のレプリカが設置された、タイムスリップ気分を味わえるスポット※竹を縦・横に粗く組み合わせて作った囲い。
石田三成が本陣を敷いた笹尾山には、合戦の際に敵の攻撃からの防御として使われた、竹矢来(たけやらい)・馬防柵(ばぼうさく)が復元されています。山頂から古戦場全域を見渡すと、当時にタイムスリップしたかのような気分に。豊臣秀吉への義を貫き通した石田三成に、心惹かれずにはいられません。
- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原4008
- 電話:
- 0584-43-1600
詳しくは施設の詳細ページを
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桃配山・徳川家康最初陣跡
徳川家康が使用した腰掛石と机石が現存する、徳川隊最初陣の跡地
国道21号沿いの階段を上って2分ほど歩くと、徳川家康が最初に本陣を敷いた桃配山(ももくばりやま)があります。古代日本史上最大の内乱とされる「壬申の乱」(※)で、勝者の大海人皇子(おおあまのみこ)が陣を敷いたこの場所に、徳川家康も験を担いで陣を置いたという説も。合戦時に徳川家康が使用したとされる腰掛石と机石が今も残っています。
※天智天皇崩御後、皇位継承をめぐって皇族・豪族がそれぞれ2派に分かれて争った内乱。- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字野上1424-1
- 電話:
- 0584-43-1600
詳しくは施設の詳細ページを
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徳川家康最後陣跡
合戦後に首実検が行なわれた、徳川隊最後陣の跡地
合戦の途中、苦戦に苛立った徳川家康は、本陣を桃配山から笹尾山のふもとへと移動。石田三成を可愛がっていた豊臣秀吉に憎しみを抱く小早川秀秋を裏切りへと仕向けるため、松尾山を目がけて家臣の久保島孫兵衛に発砲を命じました。東軍は見事勝利。合戦後、東軍の部隊はこの場に集められ、討ち取った敵の首級が実検されました。
- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原959-2
- 電話:
- 0584-43-1600
詳しくは施設の詳細ページを
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本多忠勝陣跡
強さと賢さをかね備えた、関ヶ原最強とも言われる武将の陣地跡
十九女池公園(つづらいけこうえん)の西側に、本多忠勝が陣を敷いたとされる史跡があります。東軍の軍監を任された本多忠勝は、数々の戦で功を上げたにもかかわらずかすり傷ひとつ負わなかったという猛将です。関ヶ原の戦いでは、松平・井伊隊が対戦していた西軍島津隊に向かって進撃し、西軍武将の勢いを弱めました。
- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原3441-1
- 電話:
- 0584-43-1600
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松尾山・小早川秀秋陣跡
西軍への背信で歴史を変えた、弱冠19歳の武将・小早川秀秋の陣地跡
小早川秀秋が陣を敷いた松尾山は、ふもとの登山口にある駐車場から徒歩40分ほどで登頂可能。古戦場を見下ろせる山頂は絶景ポイントです。西軍でありながらも徳川家康の命令に従い東軍を勝利に導いた小早川秀秋は、この関ヶ原を一望できる松尾山から、両軍の動向を観察していたと言われています。
詳しくは施設の詳細ページを
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今回協力してくれたのは…

関ヶ原を体感しに
来て下さい!

戦国最大の戦と言われる「関ヶ原の戦い」が繰り広げられた地・関ケ原町。「岐阜関ケ原古戦場記念館」は決戦の地ならではの資料展示や映像体験によって、戦国の歴史を学べる施設です。
保存活動を続けてきた地域住民とともに創りあげ、点在していた観光スポットの拠点として活用されます。また、隣接するカフェやショップもお楽しみ下さい。
関ヶ原を体感しに
来て下さい!

関ケ原の周辺観光施設
関ケ原駅前観光交流館
レンタサイクルやコインロッカーが完備された、JR関ヶ原駅前に位置する観光拠点施設
関ケ原町の観光情報を発信している施設。観光案内やレンタサイクルの貸し出しを行なっている他、コインロッカーや休憩スペースなども完備されているので、古戦場巡りの拠点には最適です。バラエティ豊富な戦国グッズが揃うおみやげショップもお見逃しなく。
- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原598-4
- 電話:
- 0584-43-1100
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笹尾山交流館
笹尾山を存分に満喫できる 体験ツールが充実した観光交流施設
西軍・石田三成陣跡となる笹尾山一帯での交流を促進するための施設です。観光案内や戦国グッズ・名産品などの販売を行なっている他、レストコーナー、読書スペースといったくつろぎの空間も用意。甲冑体験(要別途料金)では、その場での記念撮影はもちろん、甲冑を着たまま史跡散策に出かけることも可能です。
- 所在地:
- 岐阜県不破郡関ケ原町大字関ケ原1167-1
- 電話:
- 0584-43-1600
詳しくは施設の詳細ページを
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関ケ原ウォーランド
関ヶ原の戦いの世界観に入り込める、テーマパーク型資料館
約10,000坪もの広大な土地に、関ヶ原の戦いの様子を再現。合戦の陣形図が凝縮された敷地内には、造形作家・浅野祥雲が手がけた240体を超える実物大の武将像が設置されています。名物館長の歴史講話も魅力のひとつ。豊富な知識とユーモアたっぷりの話術で、小学生から歴史マニアまで幅広く楽しめます。
詳しくは施設の詳細ページを
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