現代刀の名工・名匠無鑑査刀匠

高見國一 兵庫県出身

無鑑査刀匠の称号を持つ刀工「高見國一」の生い立ちや、刀剣に関する功績、そして作刀した刀剣などについてご紹介します。
特定の展覧会や団体・個人において、過去の実績をもとに「審査・鑑査」を必要とせずに作品の出品が認められた刀匠である無鑑査刀匠。刀剣における「無鑑査」は「公益財団法人日本美術刀剣保存協会」が開催するコンクールにおいて複数以上、特賞を受賞することで認定されるため、刀匠としては最高位に位置付けされます。

高見國一 (本名:高見一良)

2019年(令和元年)に無鑑査認定を受けた高見國一(たかみくにいち)は、これからの日本刀の世界を担う刀匠のひとりです。

1973年(昭和48年)生まれの高見國一は、日本刀好きだった父の所有する刀を幼い頃から観て育ちますが、当時は異様な凄みを持つその美しさに「超人達のみが成し得る遠い存在」だと感じていました。

しかしある日、父が所有していた現代の刀匠とその作品を紹介する図録を見て、日本刀を身近に感じ、「人間が作り出す物なら、自分にもできないはずがない」と思うようになります。そして、高校卒業後の1992年(平成4年)、刀匠・河内國平(かわちくにひら)に入門しました。河内國平は、相州伝宮入行平(みやいりゆきひら)と、備前伝隅谷正峯(すみたにまさみね)という2人の刀匠の下で修行を積んだ異色の経歴を持ちます。

高見國一は、河内國平の下で8年間の厳しい修行をしたのち、文化庁より作刀承認を受け、1999年(平成11年)に、高見國一鍛刀場を設立。以降、客観的に自分の作品を評価してもらうことに重きを置き、「新作名刀展」、「お守り刀展覧会」、「新作日本刀・刀職技術展覧会」などに出品し続け、新作名刀展では最高賞や優秀賞、特賞を何度も受賞しています。

高見國一は備前伝の作刀を得意とし、なかでも豪壮な姿で重花丁子(じゅうかちょうじ:焼刃の頭が複雑に乱れる華やかな刃文)・蛙子丁子(かわずこちょうじ:丁子の頭が張り、腰部がくびれた様がおたまじゃくしのように見える刃文)といった、刃文が入り乱れる豪華絢爛な「一文字派」と呼ばれる流派の作品作りを目指し、研鑽を続けています。

高見國一は、備前伝を選んだ理由について「生まれ育った播磨の地で発展してきた備前伝を追求し、美しい刀を後世に残すことを使命と考えたから」と語っています。

2016年(平成28年)に大阪芸術大学通信教育学部工芸学科を卒業。国内外での講演や実演活動を精力的に行う他、ゴルフクラブメーカーの三浦技研とコラボレーションしてアイアンヘッドを制作するなど、幅広い活動で日本刀文化の発展に尽力しています。

高見國一が作刀した刀剣

太刀 銘 播磨國住人高見國一作 平成十六年華節
太刀 銘 播磨國住人高見國一作 平成十六年華節
播磨國住人
高見國一作
平成十六年華節
鑑定区分
未鑑定
刃長
77.2
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

高見國一

高見國一(本名:高見一良)/出身:兵庫県をSNSでシェアする

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無鑑査刀匠は、作家の過去における実績に基づき、特定の展覧会などで審査・鑑査を行わずに出品が認められた刀匠のことです。公益財団法人日本美術刀剣保存協会が主催する現代刀職展において複数回、特賞を受賞し、なおかつ人格が高潔であり刀匠としての腕前が認められる者にその称号が与えられるのです。こちらではこの無鑑査刀匠の称号を持つ刀工「高見國一」についてご紹介します。
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