神奈川県小田原市にある「小田原城」は、戦国時代に越後国(現在の新潟県上越市)の「上杉謙信」や、甲斐国(現在の山梨県)の「武田信玄」による侵攻に耐えたことから「難攻不落の無敵城」とも呼ばれる名城です。
現存の天守閣は復元された建物で、廃城・取り壊しとなる前までの小田原城は関東地方の要衝として、複数回に及ぶ改築や改修の末に総延長9kmにもなる史上最大規模の総構(そうがまえ:城下町一帯を含めた城の外周のこと)を築き上げました。
天守閣を含めた小田原城跡一帯は国指定史跡区域となっており、天守周辺には小田原にゆかりのある人物の資料や、市内で出土した土器や石器を展示する「郷土文化館」のほか、刀剣や甲冑を間近で観ることができる史料館「常盤木門 SAMURAI館」などがあります。